★高木先生、お世話になります。診察室に入ると、高木先生が、ゼノ修道士の話を切り出した。「ゼノさん、すばらしい。ゼノさんの働きが、今は必要だ。トマさんも、ホームに居ないで、長崎へ出て来なさい。テレビ、新聞で、写真の展示会のこと、見たよ。まだ、まだ期待しているよ」
★「もう、歩けませんよ。長崎へ出て来るのも、難儀です。これから先、どうなるのか、分かりません」「歩きなさい。がんばって、歩きなさい。歩かないと、すぐに車椅子になる」。聴診器を胸に当てながら「ん?心電図を取りましょう」「自分で、血圧を測っているが、時々、脈が飛ぶことがある」。心電図を見て「大丈夫だよ、ブラザー」。もう不整脈も、血圧のクスリを飲んでは、いない。
★診察は、思ったより早めに終わった。その間、高原修道士さんは、聖母の騎士へ、ルルドの水をポリタンクに入れて戻ってきた。高原さんを待っていた。
★次に、時間があるので、皮膚科の医院へ向かった。頭髪の下が、かゆい。1度、診てもらい、クスリをもらった。「診察をお願いします」。看護師が「頭皮が、赤くなっている」と告げた。2度目のクスリをもらった。
★しばらく、休む。訪問客があった。話しているうちに、時は過ぎた。なんだか、こころ、落ち着かない日だった。
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