長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2015年4月25日土曜日
助けてくれる、2人。春風にのって、さわやかだよ
ホームにも鯉のぼりが掲げる季節となった。風も心地よい。明子さんが来た。「夕方の散歩をしよう」。2人は、園から少し出て、犬がわめく家の道を歩いた。風景で見えるように、本当に静かな農村です。ちょうど、そこへ正秋さんが自転車で帰ってきた。紹介しておきます。自室へ来て、助けてくれるのは、明子さんと、正秋さんです。買い物を頼むと、この自転車で用件を果たしてくれる。正秋さんは施設で育って、彼が小学生の頃から知っている。大阪で働いていたが、お金を貯めて、早々に長崎へもどってきた。結婚はしていない。1人身。あと、2、3年経つと、このホームに入ると計画をたてている。ホームに隣接する1軒やに住んでいる。気軽に助ける人が居るのが、ありがたい。★人生、ひと言で表現するなら「孤独」でしょう。限りなく孤独。その孤独を救うものは、出会いによる愛です。愛を知った者は幸せになる。正秋さんは育てられた司祭、修道者のもとへ帰ってきた。信用できる人はだれか、世間をわたり歩いて、感じたことではないですか。★ご主人を亡くして、やっと明るさを取り戻した明子さん。いのちの大切さは、愛する者の死に直面して、始めてわかる。2人のお世話になって、孤独を感じない生活をおくっております。「小学生の頃、運動会の仮装行列で、バスの運転手をした写真を、トマさんが撮ってくれたのを、大きく伸ばして飾っているよ」
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助けてくれる人(それもお1人は小学生の頃からご存じ)は、神様からのお恵みですね。明るい季節になりました。
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