忘れません、この日は覚えている。原爆に遭って、家を失い、母を失い、傷心の17歳の少年。おじさんの家に居たが、肩身が狭い。これから、いかに生きるべきか、決断を攻められていた。「自分で生きる」「いかに生きるか」「何を選ぶか」。雨の日だった。「今日は、ナガサキは、雨だった」。歌の文句じゃないけれど、悲しいよ。雨って、悲しいね。傘もなく、少年は、ぬれてね。哀れなモンさ。聖母の騎士の大きな扉に立った。引くヒモがあってね。それを引くと、奥の方で、「カラン、カラン」とカネがなる。ドカ、ドカと、クツの音が大きく響いて、ポーランド人の修道士が大きな姿をあらわした。それが、ゼノ修道士だった。白いヒゲがあってね。青い目は優しかった。「オー、坊ーや、お母さん、どうしました?」「ゲンバクで、死んだ」「カナシイ、ネ」。ゼノさんは青い目に手をやった。「入りなさい」。ミロハナ神父に会って、「小神学校で、勉強しなさい」。それが、68年前の出来事だった。「この道に入って、68年。聖人への道は遠い」と書きたいが、キザになるので、書きません。それより、トコヤへ行って、サッパリした。それで、ええでしょう。まだ、まだ、がんばります。
記念日おめでとうございます。
返信削除17歳の少年に、一人で生きて行けと言われても、
それは困難です。
お母さまが、神さまが用意して下さった、
この道に入られて、本当によかったです。
小崎さんにはいろいろの記念日があるのですね。
返信削除記念日となれば、なにげない一日が特別な意味ある一日に進化することでしょう。
良い思い出をたくさんためて、良い記念日、人生の節目となった記念日をつくり、その日への感謝の心でメリハリのある一年が送れますように。
応援してください。応援しています。
まずは人生の大切な節目の本日。
今年も元気で迎えることができておめでとうございます。
戦争に翻弄されたトマさんの人生を思うと悲しみと同時に戦争を始めた人間の愚かさを思わずにはいられません
返信削除その反面、ゼノ修道士さんはじめ聖母の騎士の皆さんの愛には本当に涙が出ます
どうぞこれからも愛と平和と祈りを発信し続けて下さいね
小崎さん
返信削除お元気ですか。記念日の文章読みました。会いに行きたくなりました。
石田
母親との別れほど辛いものはないですよね。
返信削除本当に、今まで大変でしたでしょうね。
こんな話を読むと泣けてきます。