2020年11月19日木曜日

クぺさん修道士の命日に思う。五島のお母さんの思い出。信仰は湧き出る

もう、何十年も前の写真だろう。トマの「写真帖」から、古い写真を見つけた。
五島の、海です。瀬が、伸びてる。山が、海に迫り、暮らせる場所では、ない。1人の、陽焼けしたお母さんが働く。
お母さんを訪ねるのに、苦労した。山を越え、下りるのに細い道しかない。V字型の溝、雨が降ると水流となる。車、バイクは行かない。歩くしかない。
やっと、お母さんのひざ元に着いたという感じ。お母さんの愛情に触れた。10人の子供を残して、ご主人は逝った。残された子供たちを育てるのに苦労するが、10人の内、長男が修道士に。男の子は3人の司祭に、女の子は2人がシスターに、それぞれに奉献生活の道を進んだ。
3男さんが、家を継いだ。もう、何十年も、むかしの時代だから、現実に、五島には信仰・現実・家族が有ったんですね。
トマ修道士は、もちろん、お母さんに逢いに行った。
★お母さんが背負っている、この木の、「からうもの」。これが、トマが生まれ育った「北朝鮮」の「背負いもの」に似ているんですね。「これが、気に入った」
お母さんの信仰は、ホンモノだ。「母さんだって、キバルぞ。子供を捧げたからにゃ、自分も捧げる人にならんといかん。いつもお前たちのため、祈っとるぞ」。母の祈りは強烈だ。子供たちが育った家には、お母さんが1人住んでいた。
家を継いだ家族や、結婚した家族は、国道と教会のある場所に暮らしている。今日は、あの「お母さん」を懐かしく思った。晩年は、ホームに入り、86歳で神に召された、と聞いた。
捧げた3人の司祭、修道士、2人のシスターたちは召命を全うした。長男の修道士は、修道会では「クぺさん」の愛称で呼ばれた。「クぺルチノ」の修道名からだった。長年、小長井町の山の修道院で、広大な森林の管理や、土木作業に従事した。
★昨日が、クぺさんの命日だった。トマが、ホームに入って、その間、クぺさんは逝った。最後にお見舞いをした。享年、85。クぺさんから指導され、一緒に作業していた男性が「浜崎さん」「森さん」たちだった。クぺさんが亡くなって、いちばん悲しんだ。そして、間をおいて、彼らは「ホーム」に入居する決心となった。
★「信仰とは、何か? 根っから芽ばえた稔りです。恵みの雨を待つ。スキ(鋤)を手にしたら、スキ(隙)を与えず、後ろを振り返るな」

1 件のコメント:

  1. マリア・フランチェスカ2020年11月19日 22:19

    母の愛と祈り、信仰を問うが心に響きました。
    今夜クペルチノ修道士様とお母様の為にお祈りをお捧げ致します。
    祈りと感謝のうちに

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