「夢か、ウツロか、マボロシか」
今朝、ミサから、自室へ戻る。
朝の太陽が、屋外の戸から、まぶしく入っている。
光は、部屋をツツ抜けて、廊下の扉まで、伸びている。
「映っているのは、幻影か、幽霊か、足のないカゲロウか」
我が、姿、なり。これが、お前か、正体か。
8月、最後の日を迎えた。令和2年の3分の2は、過ぎ去った。
今年の前半は、「こころの時代」に出られて、幸いだった。人生で、テレビに長編、注目されたのは、2度、あった。
★1回目は、1998年(平成10年)、長崎の民放、KTN、「生かされて・ある修道士の半生」48分が流れた。これは、被爆の体験と、日本26聖人の映画、コルベ神父とアウシュヴィッツ強制収容所のロケ、が収録されていた。ガヨビニチェックさんは既に故人となられ、再婚の奥さんが思い出を語った。また身代わりの現場に居たポーランド人の老人にも出会った。取材班は、ブラジルにも就いて来たが、それはカットされた。長崎地方だけで、放映された。
★今年、2020年の「こころの時代」NHK・全国放送・60分。昨年の12月中旬、1本の電話から始まった。7月、テレビに「予告編」が出るまで、半年以上、資料の取材や、長崎にも何度か行ったが、日記にも書けず、「耐えて、隠して、秘かに」過ごすのは、本当に複雑な気持ちの月日でした。
★小崎登明は、2本のテレビで人生を映像化された。まだ、まだ、隠れた部分があるんじゃないか。そりゃ、あるでしょう、人間だもの。全部は、語り尽くせない。語れぬのは「ヤミか、カスミか、マボロシか」。太陽の光が当たれば、どうしても影は出来る。人間には、そういう部分が、あります。また、無ければ人間じゃないでしょう。
★「人生、甘くみるな。人間、甘くみるな。人は誰しも、外見には、わからない痕跡を背負っている。その人ならでの、痕跡だ。人生の、どの課程で、その痕跡がついたのか、わからない。それでも、耐えて、秘めて、生きるしか、ない。生き抜いてこそ、よかったと思う。人間って、ホント得体の知れぬ、生き物です」
トマさんは癒やされました。
返信削除この写真を拝見して、わかりました。
日記にあげられる写真の数々は、
トマさんの感性により撮影されたものですが、
その繊細な感性で光と影を捉えるタイミングは、
見えない力によってもたらされたもの。
全てのはからいをトマさんが素直に受けて、
表現された写真には、神の声があると思います。
トマさんの体は新たな活力を得られたと思います。
お部屋はやさしい東の陽に満ちているのですね。
がぶらってぃも、この感染症対策に落ち着きが
見えてきた頃には、お伺いしてみたく願って
おります。
人の中にある痕跡、いたみに敏感に、
今日も受けて進みたく思います。