長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2012年8月22日水曜日
入院5日目。夜中、悶々。朝になって、ついに光がみえた
尿が出ない時間がつづく。夜中のあいだは悶々として過ごす。水分を補給しよう。聖母の騎士のルルドのお水を、ドンドンと飲んだ。お腹の調子が悪くなるぐらいに飲んだ。飲んでいる夜中に、考えた。「イエスは私と共に、私のソバに居られる」。今度は本当に度々考え、黙想した。あの本に書いてあったではないか。枕辺の目覚まし時計は、5時を指していた。ベッドに仰向けになって、静かに落ち着いている。「ン?」「あれ?下腹が、なにやら、ヘンだぞ」。アタマは望むのに、腎臓が働いてくれない。どうしようも、ない。だが、「腎臓の働きの、スイッチが今、入った、みたいだぞ」。希望が瞬時に湧いてきた。出る可能性が、あるぞ。「ああ、やっぱり」。それから尿はじょじょに出始めた。朝、7時。「チリン、チリン」と鈴がなって、ご聖体が来られた。「主よ、御身は共に在します」。拝領して、祈った。それから、ドンドン出だして、翌日の朝まで、大きなペットポトル、1本と半分ほどの尿が出たのだった。やっと安堵の日を迎えた。面会人も、来ても、いいぞ。
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