長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2012年4月11日水曜日
2倍の時間を要した手術。夜中の看護も大変
挨拶をして手術室へ。白い大きなベッドが中央にあった。観念して横たわる。手足に沢山の線がつながれる。目をつぶれば、冷たい器械が闇に迫ってくる。左手の上に、柔らかい手の温もりが重なり、不安を消してくれる。全身麻酔の深い眠りに落ちていった。・・・名前を呼ばれて気が付く。正面の時計は5時を示していた。「え、こんなにも長時間」。麻酔から覚めてから辛い。悪寒、痰・咳、腕の痛みに苦悶する。収まるのに30分かかった。看護師詰所まえの術後室に入った。その夜は大変だった。千草さん(写真)が傍に付いてくれた。千草さんの家は、病院から徒歩3分の所にある。。この前の入院のとき、私が「なぜ見舞いに来ない?」と責めると、「急がしか、モン」と答えた女性だった。1晩じゅう寄り添い、私が動くと顔をのぞけて、丹念に、寝汗をぬぐう、顔を冷たいタオルで拭く、上腕の痛みを長々とマッサージする。ロザリオも何本も唱えたという。只ただ感謝しかなかった。おそらく1晩じゅう寝なかっただろう。長い夜が明けた。大きな山場の1日が明けた。尿は管を通して袋へ。夜中にトイレに起きない。朝、管を抜いた。からだを拭いて、午前中に、自分の病室に戻った。そのときの写真です。
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今日は復活の水曜日 どうぞお大事に お祈りいたします。
返信削除千草さん、あなたは天使です。
返信削除小崎さんのお世話ご苦労様です。
自分は何もしてあげられない分、
有り難いです。