長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2015年3月6日金曜日
軽い、木製の、漆塗りのコップの物語。愛の感動もの
誕生日、3月1日の日記の最後のところに、浜松の酒井ひろみさんから、お祝いのカードが送られてきて、「木製の、軽い、漆塗りのカップも入っていた」と書きました。それだけで終わっていたのですが、きょう、ひろみさんから手紙が届いた。それには、こう書いてあったのです。「施設での生活で、以前は、お寿司屋さんで使われている大きなお湯のみを、使われていた人が、だんだんと手の力が弱くなり、歯磨きコップで茶を飲むようになりました。それをヒントに、今回のプレゼントをさせていただきました。歯磨きコップより、ましですよね」。心のこもった、そのコップが、これです。説明文で、胸が「キューん」となりました。もう1度、手に持って感触を感じると、本当に、軽い、りっぱなコップです。品格もあるしね。世の中には、隠された、わからないで、見過ごしてしまう出来事があるんですね。ただコップを見るだけ、触るだけでは、わからない、小さな1つのコップにも、こんな奥深い愛の物語があったんですね。ひろみさん、ありがとう。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
とても良いカップですね。私も北海道の木をくり抜いて作ったというカップを持っていますが、木のカップは軽くて温かくて、人に寄り添ってくれる感じがします。末永くご愛用なさってくださいね。
返信削除