2020年10月24日土曜日

出会いが、イノチを、つなぐ。ホームに入って、まる6年。めぐみは沢山

ホームに入居した記念日です。まる6年が過ぎた。これから7年目に入る。
入居した日のことは、忘れない。
長崎から、ホームの赤いバスで、高原修道士さんが運転して、農村に入ると、コスモスが畑に一斉に咲いて、夕方だった。
そのコスモスが暮れ行く夕陽になびいて、「生きろ」「生きろ」と叫んでいた。光を求めるコスモスさん達。
あの光景を、今も、しっかり覚えている。ホームに着いた時、ちょうど夕食だった。「あいさつから、はじめよう」
夕食が終わったのが、5時半過ぎ。それぞれ自室へ戻る。その時の挨拶が「おやすみなさい」。(え? なに? そんなに早く言うの?)。ホームの始まりのオドロキだった。
入所時の気持ち。「語れば、複雑です。気持ちも、自分でない気がします。声も出ない。体力が落ちたのは、ほんとうです。ぼち、ぼち、理解してもらえたら、嬉しいです」
孤独、寂しさ、やる気がない。時間の持て余し。どう生きれば、いいのか、の不安。
★当時の主任神父さん(今は転任)が、トマに言った。「この世に生まれて、ポキッと折れた。折れた人生も、神さまがご存じ下さる。人間は、小さな存在だ。少しばかり、分かった。父、兄弟、居ない。母、原爆という底辺で、何かのキズが襲ったのかも、知れない。ここへ来られるのも、神の導きにゆだねたい」
★「出会いが、イノチを、つなぐ」。これですね。これが実感となり、救いになった。6年を振り返って、ホームに暮らしても、いい事が、沢山あった。本当ですよ。だから、カラダは老いても、こころはシャンとしております。人格だけは、崩(くず)さずに、いたい。
★「受ける恵み、与える愛」。これも、ありました。実感として、身に沁みついています。ホームの人たちに、日記を通しての人たちに、支えられ、助けられて、生きてきた。入居の日には、想像もしなかった出来事です。過ぎた1年、1年が、思いもかけぬ「受ける恵み」の多さでした。周囲に、隠れた場所に、「与える愛」の人が居るんですね。
★そこで、「生かされて、今日も、祈る」と、なります。6年の歳月に、ジンクーエン。

2 件のコメント:

  1. マリア・フランチェスカ2020年10月24日 21:10

    トマさんこの6年間
    私達こそジンクーエン!

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  2. がぶらってぃ2020年10月27日 14:38

    トマさん、7年目に入るお祝いですね。
    おめでとうございます。

    長崎から聖フランシスコ園へ向かわれた
    道程のイラストに、心をくしどかれました。
    コスモスのメッセージを受け取られたトマさんの
    イノチは、聖フランシスコによってホームへ
    はこばれたように思います。

    がぶらってぃが最後に聖母の騎士を
    訪ねましたのは、2014年の4月でした。
    その夏からがぶらってぃの流れは
    大きく変わっていくのですが、今は、
    トマさんの日記によって支えられ、
    受け、神への信頼を確かめながら
    進んでおります。歩みの確かさを求めてしまう
    弱さは自覚します。信仰の繋がりが助けてくれる
    ように祈るだけです。

    ジンクーエン。

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