ホームの全員が、食堂に集まった。
皆さん、ウキ、ウキ。「赤組」と「黄色組」に分かれて、秋の室内運動会。車椅子や押し車の人が、多くなった。でも楽しいよ。それぞれ皆さんには、若い頃もあったからね。子供や家族や、孫や、その成長を見守ってきた。「そんな時代も、あったのよ」
聖火入場、点灯、国旗掲揚、選手宣誓、一通り行なわれる。気分を盛り上げるためには、厳粛性も必要さ。楽しく集って、気持ちを引き締める。
万国旗も、いいね。日記を読んだ愛読者さんが、万国旗の一部を寄付してくれた。競技は、毎度、決まっている。➀パン食い競争。全員が参加する。パンに、うまく、ありついたらホットするよ。なかなかビニール袋に嚙みつけない。思わず手で押し込む。➁次は、空気を入れたフーセンの輪を、持った新聞紙の棒で、隣の人に渡していくリーレ。赤が早いか、黄色が先か。拍手と笑い。➂サカナ釣りだね。トマにも「出なさい」と勧めるが、「目がかすむ」と動かない。
中間で、水分補給もあった。こういう処置に施設感がある。職員も、介護、看護、調理、洗濯、事務など各種の任務に分かれている。それらのチカラが合わさって、ホームの推進力となる。「みんな、参加して、楽しんでほしい」。願いは、それです。国旗も上がっているでしょう。聖火が見えないね。100歳の女性も参加。それが、いいのさ。転倒に気をつける。神経を使うね。心は、みんなで助け合う。共助だね。自助もある。心身、気をつけながら長生きしよう。★昨夜は、長崎地方で、NHK『こころの時代』が再放送された。普通は、寝る準備の時間だが、落ち着いて、ゆっくりの気持ちで、見た。人生は、流れる小川のよう。泉が湧き出て、流れとなって、石に当たり、壁に当たり、喜びに水面は波うち、その人ならでの流れで、大河となっていく。トマには、この歩みしかなかった。そこに生きる意味もある。人は、それぞれ違うのです。自慢することもない。イバルこともない。1本、筋が通った流れがあった。これがトマの人生だった。放送が終わった時、NHKのディレクターさんから電話があった。感謝と喜びを伝えた。
★きょうは、何人もの近隣者から「テレビ、見ましたよ。よかったよ」の言葉を頂いた。嬉しかったよ。
昨夜のテレビ、家族で観ました。
返信削除しみじみとした気持ちになりました。 ありがとうございます。
運動会! いいですね♪
フランシスコ園のハレの日は、いつも元気いっぱい
返信削除ですね。
春の運動会でも、工夫を凝らした国旗掲揚、
聖火入場・点火を見せていただきました。
何事にも、ケジメ、切り替えは大切です。
けっかいがあって、日常のあちらとこちらがあります。
パン食い競争は沸くでしょうねぇ。
ウイルスの問題がなければ、入所の方々の
ご家族も見学できるのでしょうか。
生活の場が施設の外にあるご家族にとっても、
ホームの活気は救いになるものと思います。
元気な声の聞こえるような記事を
ジンクーエン。
トマさんの活力あふれる日記によって、
がぶらってぃの心の扉が薄く開き、
光が射しこみました。