「こどもの日」。ホームの庭の一角に、「鯉のぼり」が、ゆるやかな風になびいて、静かに、ゆれる。
★老人ホームに居ても、子どもを見つめる日。イジメられていないか、明るい顔をしているか、親の言う事を、よく聞くか。そんな事を言う者は、古いといわれるかも知れない。だが、誰でも、子どもは素直で、清らかに、健康に育つように願っている。
★令和2年の正月は、コロナの事は、全く予想もしなかった。突然、恐怖の嵐が、じょじょに襲いかかる。全世界は、瞬く間に混乱の渦につつまれた。その急激な変化を思う時、今の子どもたちが成長した時代に、思いもよらぬ災難が襲いかかるやも、知れぬ。今の子どもたちは、学校にも行っていない。何という社会の変異か。
★聖コルベ館に居た頃、親さんに連れられて、1人の男の子が入ってきた。元気のある男の子は、好きだね。つい、つい、こっちも、のってくる。いっしょに、手足を動かして、踊りまくった。その時、撮ったのが、この写真だった。「こどもの日」に、きょうは、ここ子のことを思い出したよ。
★あれから何年が、経っただろう。ホームに来てからも、この男の子から、昨年も、今年も、トマに年賀状が届いた。子供の成長は、早いね。昨年の正月には、「僕は今年、中三になります。お体に気をつけてください」と自筆で書かれていた。今年も年賀状はきたが、コメントはなかった。確か、今は高校一年になったはずだ。5月なのに、学校に行けなくて残念だろう。
★出来れば、あの男の子に会いたいと思う。声を交わしたいと思う。老人は、高校生に何を告げたいか。
★人には、才能、能力、可能性があるよね。君は、何が好きなのか。夢があれば、それに向かって「アクセル」を踏もう。健康に気をつけて、己に、足れ。「ブレーキ」だね。突っ走るなよ。あとは「ハンドル」さばきさ。他者のために奉仕する方向に、回すのも忘れるなよ。受けた「いのち」を大切に、生きているからには、いい思い出を沢山つくろう。それが幸せ、さ。
季節ごとの設えに、ホームの豊かさを感じます。
返信削除写真の供覧をありがとうございます。
最近は、住宅街に鯉のぼりを見ることが少なくなりました。
ほんのり寂しく思っておりましたところ、児童の通わなくなっている
小学校に泳いでいるのを見つけました。心を掛けておられる方の
存在を思いました。祈りがありました。
聖コルベ館には、少年の姿が似合いますね。
写真の男児が5、6年もすれば青年になり、
10年後には社会人になるのでしょうか。
少年の上に過ぎる時間と、私の上に流れる時について、
考えてみます。
今日もありがとうございます。
追)コメントが反映されにくかったようで、何度か試してみてしまいました。
コメントが重複となっていて、可能でしたら、適宜削除くださいますよう
お願いいたします。