ホームの「タナバタ」。玄関に飾られた。老人たちの願い事って、どんな思いだろう。独り身の人も居れば、子や孫が沢山の人もいる。でも、寂しさは、いっしょだ。「ああ、五島へ、帰りたか、のう」と、ため息をつく女性。ボクも、五島は懐かしい。
★どんな短冊が掛かっているのか。笹竹を覗いてみた。「病気が早く治りますように」「孫たちが、いつまでも元気で、幸せでありますように」「いつも、ありがとう、と言えますように」「足の痛みが、取れますように」「毎日を、楽しく、笑って、100歳、100歳」「あのヒトと、もっと仲良くなれますように」「願い事は何もありませんが、毎日、感謝しています」「ながいき、したい」「職員、みんなが、元気で、仲良く働けますように」
★そしてボクが書いたのもあった。「ホームで旅立った人びとが、天空の美しい星々になりますように」。3枚書いたが、2枚は高い所で隠れていた。
★家で、1人で住んで、外出も出来ず、自分でご飯をつくって、生活を守っている人は多いでしょう。そこには自由がある。「わがまま」が出来る。
★でも、ホームの生活も、いいモンですよ。カロリーを計算された食事をいただいて、「七夕」の日には、「おはぎ」も出ました。看護師さんも、お医者さんも居るし、介護は行き届いています。安心感がありますね。個室が、1軒の家になっている。狭いけれど、歳を重ねると、十分です。結局、人間は、最後は、介護が必要になる。「ニンゲン、オシメに始まって、オシメで終わる」。最後に残るのは、神への「祈り」です。
★過去を振り返れば、有能な人材だった仲間や友人が、若くして逝ってしまった。無能なボクは長生きする。「あの人は、生きている。存在だけ。しかし長生きする。この人は、存在感のある人、立派。だが、早く逝った。負けか。どっちが良いか。ボクには、わからん」
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