2020年9月20日日曜日

昨日の新聞。アウシュビッツの中谷・ガイドさん。トマもお世話になる

                                                             
昨日の「朝日新聞」に、中谷剛さんの記事が大きく載っていた。アウシュビッツの公式ガイドさん。
トマは10回ポーランドへ出かけた。最後は、25人の同行者と共に、チェコ・ポーランドを巡礼した。アウシュビッツ強制収容所でガイドを頼んだのが、中谷剛さんでした。お世話になりました。2004年の旅行。3本のDVDに記録した。今日、当時のビデオを見ながら、中谷剛さんを懐かしんだ。
アウシュビッツだけで、30分。中谷さんが詳しく丁寧に説明する。貴重なビデオになっている。日本人ガイドの言葉だから、有り難い気持ちだった。確か、昼食は、中谷さんと、一緒に、町のレストランに出て、語らいながら食事をした。ビデオには「小崎修道士」と呼ぶ声も。親しくしてもらって嬉しい。新聞によれば、公式のガイド試験は厳しく、3回目に合格。以来23年になる。お世話になったのは、16年前。中谷剛(たけし)さんの思い出は消えない。
コルベ神父が殉教した「餓死室」には、トマ修道士、1人だけが入室を許された。代表で、声をあげて祈った。旅行メモがある。「今は、厳しくなった。特別な人しか入れない。監視が2人必ず付く。修道服のトマが入る。祈る。地面にキス。巡礼者の1人が『聖母の騎士のルルドの水を持って来た。中へ置いてくれ』と頼む。中谷さん『ダメ』という。水は入れない」。メモを見ると、そんな事があったんだ、と思う。これほど厳粛な場所は他にない。
中谷さんと、一緒に同行した巡礼者たちです。人それぞれ、感じ方や、思いは異なる。戦争という只ならぬ状況にあって、人間の本性がむき出しとなる。人が殺されても、殺しても、何とも思わない。無関心である得る本性。人間の変わりようが恐ろしい。戦争を生きた者は、その現実を直視して来た訳です。なぜ戦争は絶えないのか。平和であることが、退屈なのか。昭和ひとけた生まれのトマには、なぜ日本は侵略者になったのか、まだ解決はしていない。
★「人間やから、な。どんな事も、あり得る。だが、な。イノチと、自由だけは、奪っては、いけない。2度と、繰り返えすな。そう誓えるのも、人間や」

1 件のコメント:

  1. がぶらってぃ2020年9月20日 15:20

    大事な写真の供覧をありがとうございます。
    トマさんがコルベ神父殉教の場で
    祈られる姿は、清く美しい救いに
    満ちていると感じます。

    がぶらってぃがアウシュビッツに出掛けたのは、
    2014年でした。

    アウシュビッツは霊的な場であるはず
    なのですが、テーマパーク観光のように
    考えて入場する大陸からの訪問者が目立ち、
    かなり心が落ち着きませんでした。

    ・・・控えめな表現をとりましたが、
    怒り心頭でした。ごめんなさい。

    引率のガイドも、理解が不足していた
    のでしょう。現地ガイドが哀しい目で
    制止を試みていたのを思い出します。

    それでも大陸人の騒ぎは治まらなかったのですが、
    がぶらってぃは後方から中国人ガイドに、
    せめても相応しい態度で叫ばず統率するように
    訴え、現地ガイドには、ねぎらえるだけの
    言葉が選べず申し訳ないと伝えました。

    今は静かな時を取り戻しているでしょうか。
    そう考えますと、この中国武漢を発源地
    とした新型ウイルス感染症の問題は、
    人が心豊かな暮らしを取り戻すための
    転換点でもあることがわかります。

    人間は、環境にも生かされるのですが、
    その環境(自然破壊などだけではない
    もう少し大きな意味の広がり)に
    なにがしかの過度の負担を与えていないか、
    生活の小さなところから気を付けて
    過ごしたいと思います。

    また、どんな事が身に降りかかったとしても、
    進化してきたのは適応してきた生物!と
    心に留めて、順応・対応を示しながら、
    マイチモンジに進みたく思います。

    考える、思う、祈る自由を与えられている
    豊かさを感謝しながら。
    トマさん、今日もジンクーエン。

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