お客さん、諫早の阿野さんが、「たらみの果物入りのゼリー」を2箱を下げて、見舞いに来た。82歳。7月にも、9月にも来ている。「ゼリー」はまだ残っていた。
★どうして彼を知っているか。前にも書いたと思うが、聖コルベ館に居たとき、彼は隣の幼稚園のバスの運転手だった。朝、夕、運転する阿野さんの顔をバスの窓ごしに見ていた。子供が乗っているから、安全運転に気をつける。「運転、あれ、いつ頃、だったかな?」「42歳から60歳まで勤めたよ」まだ、そのご縁をつづけて来てくれる。有り難い、お客さんです。
★「阿野」と言えば、どうしても上五島の舟隠の集落を思い出す。ここはカトリック信者の集落だが、阿野の姓が多い。阿野さん、やっぱり関係があるという。阿野さんの姉妹にシスターが2人。観想修道女会にいる。心配になるという。弟は長崎教区司祭だった。今は故人となる。阿野さん自身は、悠々自適、時々、こうして寄って、覗いてくださる。
★頼んでいた「諫早市」の地図を書店から買ってきてくれた。ホームに居ても、地図が必要だ。会話に、色々な地名が出てくる。地図があれば、もっと親しみが湧く。こうして時々、訪ねてくれるのは、頼もしい。「会うごとに、光がさすんですよ。生きて行くチカラになります」
★今日から、12月が始まった。「早やーいね」とホームの老人たちの誰もが口にする。先日、島原へ行ったとき、「やっちゃ・よかとこ」と看板に書いてあった。「やっちゃ、って何んね?」「めっちゃ、のこと」だそうだ。「とても・いいところ」
★「やっちゃ、やっちゃ、今年も、よ・か・こ・と、あったよ。あった。あと1が月で、新年だよ。早やーかね」
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