大阪の女性から、4月下旬にハガキが届いた。「トマさんのことば」を是非、頂きたく思います。以前、聖コルベ館で、2度お会いしました。台湾人の許です。いつもトマさんの日記を愛読しております。ハガキの裏の絵は、私の作品です。聖フランシスコの喜びと平和がありますように。早速、お送りした。
★きょう、午前中に、電話がかかった。「いま、長崎に来ています。トマさんに会いたいです。来てもいいですか」「来るのは大変ですよ」「大丈夫です。湯江着の電車があります。午後1時40分に着きます」。玄関で待っていると、女性がやってきた。
★部屋に案内する。「原爆の話、ゼノ修道士の話、コルベ神父さまの話を聞きたいです」。日本へ来て、18年になるという。絵本の専門学校で学んだ。「こじか」(カトリックの子供向け週刊誌)に、「高山右近」「永井隆博士」、いまは「北原怜子」を書いている。大型のスマホで、それらの作品を見せた。カバンから、「トマさんのことば」を取り出した。「いつも読んでいます」。本を送って、訪ねて来た人は彼女が1人だけだった。話しは尽きず、2時間は語った。本を持って、笑顔で写真に写っているが、彼女は乳がんを治療しているという。苦悩を体験した。それでも「苦しみは、神へ至る通り道ですね。幸せですよ」と彼女は言った。
★「いま、あなたに浮かぶ言葉は何ですか?」。彼女は、しばらく黙して考えていた。やっと言葉が出た。「ほほえみ、ですね。ふしぎなチカラを持っている。何もしなくても周りに影響を与える。あるのと、ないのと、影響は大きい」
★「私の話を聞いて、何を感じましたか?」「トマさんの背後の修道服を見ていました。ヒモが白く光る。フランシスコが好きです。修道服があって、ここに修道士さんが居て、私が経験できなかった本当の歴史を語ってくださった。いま、自分の中に納めて、いつ私の人生に与えるか、いまは分からない。本当によい半日でした。来てよかったです」
★主人は日本人です。快い「ほほえみ」を残して、彼女は去った。
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