いま、ホームには、4人の修道者がお世話になっている。①ヨハネ村山修道士さん、②トマ小崎修道士、③西山神父さま、④大曾神父さま、です。
★今朝、朝食のとき、山内園長神父さまが、私の耳元でささやいて、1通の手紙を渡した。「トマよ、これ、読んでみなさい。いいことが、書いてあるよ。他の人にも見せて・・・」。それが写真の手紙です。
★先ず自室で読んでみて感じたのは、「人の一生は、いろんな人のお世話になるが、この狭いホームに、次々と、一生につながった、めずらしい人がいるんだな」との実感でした。
★手紙の差出人は、長崎から遠く離れた、関東にお住まいの「久義さん」からです。
★久義さんは、終戦の翌年、6歳のとき、長崎の聖母の騎士の施設に入った。小学生のとき、「ソロバン」を教えてくれたのが、指導員のヨハネ村山修道士さんだった。数学が好きになり、今でも暗算が得意だそうです。
★中学2年のとき、施設から、聖母の騎士の小神学校(中・高)に入った。途中からの入学だから、ラテン語を教え、他の教科も教えてくれたのが、トマ小崎さんだった。入学してからも、励ましの手紙もくれた。今はブログを読み、励まされている。ホームの行事も知ることができる。
★小神学校(高校)を卒業して、修練に入ったが、誓願は立てないで、24歳まで頑張ったが、上長から世間に出るよう告げられ、命に従った。いま、77歳になる。結婚したとき、和歌山の結婚式に、お出でくださったのが西山神父さまでした。西山神父さまは、心の支えであり、誇りでもある。
★一男一女に恵まれる。息子は長崎・聖母の騎士学園に学んだ。校長神父さまが、大曾神父さまであった。ありがたく思っています。
★そして、いま私たち夫婦は、結婚50周年、金祝を迎えました。久義さんは記している。「神さま、マリアさまのお恵みですが、他に、このように多くの人たちのおかげでもあります。結婚記念日には当地の教会でごミサを捧げていただき、結婚・誓約の更新も致しました。ただ感謝あるのみです」
★手紙の最期に、山内園長神父さまへお願いが書いてあった。「小生がお世話になった方たちが、聖フランシスコ園で過ごしておられるので、喜びを分かち合いたく、感謝をこめて、『あるもの』を送らせていただきました。その方たちに、お渡し下さるよう、お願い致します」
★こうして思うとき、長い間を通して、久義さんの生涯にかかわった人たちが、ホームという狭い場所に居るなんて、「ふしぎだ、なァ」と、素直に感じた次第でした。何が届くか楽しみにしながら、久義さんご夫妻とご家族の幸せを祈ります。
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