2016年10月2日日曜日

平凡な毎日だが、小さなドラマがある。あれも、これも

ホームの生活は、毎日、同じような平穏さで、変わらない。しかし夕方になってみると、きょうも、いろいろな事が起きる。小さなドラマもある。
★日曜日だから、朝、6時のミサから始まった。司祭はお説教で、「10月はロザリオの月だから、ロザリオを唱えるように」勧めた後で、1つの問いかけが心に残った。それは、「信者とは、何か?」であった。司祭が、どのように解説したか、答えの言葉を、いまは覚えていない。
★9時に、もう1つ、教会信徒のためのミサがある。そのミサの後で、高原修道士さんが、通称「クペさん」と呼んでいる車椅子の修道士さんを自室に連れて来た。修道士名が「クペルチノ」なので、そこから「クペさん」である。「トマさんと歳を比べて、3つ下になる」と彼は言った。近くの別のグループ・ホームで暮らしている。ミサのため、ホームに連れて来た。写真が、それです。
★101歳の信者の女性が天寿を全うして亡くなった。「フィロメナ」という霊名だった。午後から、小聖堂で、遺体を安置して、皆さんが集まって、ロザリオを唱えて、お通夜の儀式を行なった。
★園長神父さまの司式で、「人は、神さまから出て、神さまはお父さんです。愛の御方です。その神さまの元へ帰っていく」と言った言葉に、「信者とは何か?」。我々は神さまの愛によって、永遠の生命につながっている、それを信じることが、信者ではないか、そう思った次第です。
★いま、ホームは改装工事を行なっているので、この夏、一時期、私の部屋の隣の空き部屋に、101歳の女性がしばらく生活していたことがあった。職員さんが毎食、寝台の車に乗せて、食堂へ連れて行っていた。それで、よくお顔を見ていた。
★いま終わったお通夜で、お棺のなかの女性を見たとき、心から、「信者で、よかったね」とお別れを告げた。18年間、ホームで生活された女性だった。

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