最近、歳を取ったせいか、「ヒトの一生は、一回切りだ。命を大切にし、自分らしく生きよう」と、時々考える。
★そんな時、新聞の広告で、一冊の本が目にとまった。フランスの南東部、標高1.000m近い山中に、ラ・グランド・シャルトルーズ修道院があり、30人近い男性修道士たちが、外部との交渉を絶ち、固く門を閉ざして、900年前の創立当時とほぼ同じ厳しい修道生活を送っているという。
★広告を見た私は、7月31日の日記で、「ああ、読みたいね」と書いた。すると早速、8月8日に、東京の「元日のエリザベット」さんが、本を送ってくれた。この本を、ゆっくり味わいながら読み終わったところです。
★個室のなかで、一日、沈黙と、祈りと、手作業に従事する修道士に比べて、なんと自分の修道士の生活は、ナマ半端なものか、心の痛む読書でした。老修道士の言葉が身にしみた。「神は過去をお与えにならず、現在のみをお与えになる。神はわれわれの幸福のみを願われるので、身に起こる災いを憂慮する必要などない」。明日への不安や、過去への執着を捨てて、いまを生きぬくという意味でしょうか、と本にはあった。
★900年間、全く閉ざされた修道院内部を、ドイツ人の映画監督が、構想から20年を費やして、2005年、ドキュメント映画「大いなる沈黙へ=グランド・シャルトルーズ修道院」が公開された。日本でも上映されたらしいが、見ていない。数多数の映画賞も受賞し、DVDにもなった、と記されている。ぜひ、見たいと思った。
★昨夜、携帯で、元日のエリザベットさんに連絡すると、すぐさまネットで調べてもらった末、12月26日に、日本でも発売になることが分かった。楽しみにしています。このDVDを見れば、私の心境はどうなることか。もっと衝撃を受けるに違いない。「たった一度の人生、そこまで徹底できるか」
★10人の志願者が来て、残るのは、1人だという。本当に幸せを体感する者が、神の領域に入れるのだろう。自分には、黙する他にはない。
★今日、早めに日記を書いたのは、午後から夜にかけて、修道会の集まりがあり、参加する予定です。
11月26日から29日の間に届きます。
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