2016年1月10日日曜日

映画館で「母と暮せば」。吉永小百合主演映画を見る

ひさしぶりに、長崎市の映画館へ、『母と暮せば』を見に行く。ホームから、8人が同行した。主演は、吉永小百合。山田洋次監督の作品だった。
★二宮和也が演じる医学生が、原爆で、被爆死する。原爆が落ちて、3年目あたりの設定で、医学生が、あの世から姿を現しては、物語が展開する。最後は、演じる小百合も亡くなる。その葬儀が行なわれたのが、黒崎カトリック教会の中であった。亡くなった2人が出会うのだから、教会の内部も、一般の撮影でなく、違った雰囲気の教会内になっていた。
★わたしも原爆を直接に被爆したが、3年目の頃は何をしていたのだろうか。家に住むことなく、神学校で学んでいた。生き残った者にとって、特に被爆死した家族は忘れ切れない。ほんとうに、被爆の廃墟のなかに、戻ってくるような感じで生きていたのは確かです。映画で、息子が死んで、母が残ったが、わたしの場合、息子が生き残って、母親が亡くなった。しかも全くの行方不明で、遺体も捜し当てなかった。
★『母と暮せば』、母も生き残って、母と暮らすことが出来れば、わたしの人生も変わっていたに違いない。カトリックの家庭祭壇や、祈り、ミサの賛美歌などが映像に出てくるカトリック的な作品に思えた。一たび、イノチが与えられれば、魂は消えることはない。違和感を感じることなく、すんなりと見れる作品であった。

1 件のコメント:

  1. 良い映画をご覧になりましたね。私も観たいと思っていますが、長崎の信者さんの暮らしを知る事もできそうですね。

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