長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2015年10月14日水曜日
ひさしぶりに、楽しい出会いを喜んだ。ゲンキでがんばれ
もう、50年ほど前になる。左側の男性が、中学を卒業したての頃、2、3年、いっしょに暮らしたことがあった。お嫁さんと、かわいい孫娘をつれて、突然にやってきた。人間とは、ふしぎなものだ。50年という年月がたっても、この男性は当時のことを覚えている。こちらは、すっかり忘れて、思い出せない。トラックの荷台に、何人か乗って、わいわい騒ぎながら、揺られていたとき、「トマさんが、言った言葉を・・・・」と語るではないか。「おお、やめてくれ」。両者、ただただ笑いながら当時を懐かしんだ。トラックの荷台に乗るなんて、今じゃ考えられんよ。当時は問題にならなかった。まだ貧しい日本だったからね。結局、「トマさんは、いっちょん、変わっておらん」と、こうなる。ポーランド人の修道士たちを、よく覚えていた。彼の心の財産かも知れない。元気なのが何よりだ。まだ定年前で、クレーンを動かして、バリバリ働いている。この顔を見れば、わかる。加えて、教会のためにも活躍している、と言う。「いいことじゃないか」。髪が黒くて、ふさふさしているのを誉めてやった。ひさしぶりに楽しい笑いの出会いを喜んだ。
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