長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2013年2月14日木曜日
訪ねてくれる人がいる、うれしいよ。よし、励みになる
「トマさん、居りますか」。訪ねてくれる人が居るのは、ありがたい。2月も、連休を利用して、東京から、1組の夫婦が訪ねて来た。「5年ぶりに来ました」「ええ、もう、そんなになるかね」。あの頃はダンナさんが、お医者さんに成り立てだった。専攻は、精神科の医師。いまは内科も兼ねて、終末の医療や、介護の面でも、活躍している。「トマさんの具合はどうですか?痛むところは有りませんか」「ああ、ありますよ。肩の、この辺が痛むのです」。右腕の、肩から下へ、ヒジの間、ここが痛む。原稿はワープロで右手で打っている。その苦労が積もり積もって、痛みが重なって、取れないのだろう。ダンナさんが、触って診てくれる。「こそばゆいなあ」。5年間に起こったカラダの調子を語る。「尿が急に出なくなって、6回も入院した。腎機能が、5、まで低下した」「ええ」と、驚いた表情。透析の数値だったらしい。「病気があっても、なんとか乗り越えていく。そう簡単じゃないけどね」「大事にしてくださいね」。夫妻は翌日も来て、信者さんとルルドへ登って行った。サイン帳に、「清新な、冴え、さえとした、心境に、たちかえる。ルルドでは、そんなパワーが、もらえます。トマさん、またお会いしたいです」と記していた。
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5年ぶりに再会できて嬉しかったです。トマさんは昨年、6回も入院されたけれど、最近は調子が悪くない、とのこと。声が大きく、手が温かったですね。
返信削除私じしんは昨秋から正月にかけて、身内のゴタゴタが続き、閉口していました。状況は変わらなくとも、この時期に長崎、そしてルルドを訪問したことじたいが「恵み」ですね。
アウシュビッツで殉教されたコルベ神父の光に触れることができた。
宿泊していたホテルが南山手にあり、12日はチェックアウト前に聖コルベ記念室へ。9年ぶりです。保存された暖炉の前で(燃えていないけれど)何かホッとしました。薄暗い心に灯がともったような気がします。
その後坂を上がって大浦天主堂へ。連休明けのせいか、観光客が少なく、落ち着いて過ごせました。