2021年3月8日月曜日

祈りは必ず届きます。愛であり命である神さまは、天の(パパ)お父さん

【写真・哲&ミキ】
トマが、母から貰った形見のロザリオ。
★午後3時過ぎ、ベッドに大向けになって、ロザリオを唱えていた。苦しみの玄義「イエスがムチ打たれ、ペトロにも裏切られる場面」を祈る。(イエスさま、可哀そう。夜、かがり火の中で、ペトロは「知らん」と3度も否むなんて)
丁度、その時、メールの音。携帯を開くと、関東からの男性。数十年前、彼が神戸に住んだ時、訪ねて奥さんにもお世話になった。
★【メールの文面】「主の平和。ブラザーの日記、毎日、読んでいます。時に涙しながら。ブラザーの日記は信仰講座のテキスト。(読みながら『大げさ』だなの感じ)。福音宣教そのもの。主のご受難を黙想しながら、痛みに苦しみを神さまに捧げているブラザーのため祈ります」 
★直ちに携帯で応じた。愛妻が逝って7回忌。1人暮らし。教会は徒歩2分。金曜日には、1人で「十字架の道行」を祈っています。
★【メールに続きがあった】「今までガマンしてきた。でも、何とかブラザーに、感謝の気持ちをお伝えしたくて」
★85歳、彼の熱意が、グンと伝わった。
★この小さな出来事を読んで、あなたは、どう思いますか。
★トマは、こう思います。苦しみの玄義のロザリオを唱えていた。その同じ時間、熱心に祈り、十字架の道行を行なっている久しぶりの男性から、1本のメールが入る。なぜ、このタイミングで届いたのか。小さな1歩だが、これは決して偶然じゃ、ない。85歳男性の祈りが、いま、トマが唱えている苦しみの玄義に「つながった」のです。神に祈れば、「ほれ、ごらん。必ず、聞き届けられる」。なぜ?愛のみなもと、命のみなもとである神さまは、天のパパだよ。お父さんだよ。それを疑っては、忘れては、お終いです。天のパパ、お父さんは常に守り、導いて下さる。天の御父の限りない愛を信じ、希望を持とうよ。
★イエスと共に十字架を背負って歩み、よろけてもシャンとして、倒れても立ち上がり、カルワリオの丘まで付いて行こう。それが小さな、小さな、トマの愛。これからのトマの歩みになる。
★夕食は、完食した。よく眠れた。いま好んで食べるのは「亀田の柿の種」(Rics Snack in JAPAN No.1)
★【ベッドの上で考える=3ケ月の歩み】2021年1月、がんの告知から始まって、2月にホスピス病棟へ。3月、93歳の誕生日を迎えた。これから、どうなるか、分かっとります。主の十字架の道行に寄り添った「けがれなき聖母マリアさま」、弱いトマ修道士を助けて下さい。
★【昨日の閲覧者数】1434。

2021年3月7日日曜日

ホームの誕生会。居れなくて残念や、な。痛み無く眠る。聖母の騎士所属

毎月の初土曜日。ホームでは昼食の時、その月に生まれた入居者の「誕生会」のお祝いが、豪華に行なわれます。
3月の1日が、トマの誕生日ですから、真っ先にお花と小さな灯とお土産が頂けるはずでした。残念、入院中です。
今月の職員さんによる恒例の出しものは「キャンディーズ」の春一番だったそうです。高原修道士さんが、写真を届けてくれた。「いや、トマも、その場に居たかったな」。ホームの穏やかな生活がうらやましい。
★トマのための昨日のメニューです。栄養士さんは、何とか食事をとって欲しいと、トマの好みに従った食事を提供してくれる。有り難いです。それでも食べるのに応えられないのは悲しい。「めん」はスカン。ソーメンは食べやすい。茶わん蒸しも、卵だけで作っている。具は入らない。それが好きです。毎食、果物が付く。
★昨夜も、痛みなく、朝3時まで眠りました。4時に「深夜便」を聞く。朝食は野菜だけ残す。ご飯は全部、食べる。
★春は転任の時期です。昨日、修道会・日本管区の管区長・谷崎新一郎神父さんから、4年間の任命書が届いた。前と同じく「長崎聖母の騎士修道院」です。17歳で、聖母の騎士に入ったから、最後も、ここの共同体・所属で終わりたい。その願いがある。人の一生って、長いようで短いイノチですよ。ここでポーランド人修道士から、食べさせられ、司祭から学び、生き方、信仰を習得した。充分に受け取れなかったが感謝です。
聖母の騎士って、いい場所ですよ。
★千葉の美帆から、早朝、携帯が鳴った。「今からミサへ行く。美帆が洗礼を受けたのは、2009年、福岡県小郡カトリック教会だった。洗礼名は『マキシミリアン・マリア・コルベ』。どうして、この洗礼名を選んだかと言うと、小崎さんの事と、小崎さんのコルベ
さまへの研究の熱意、それを忘れないためよ。ハ、ハ、ハ。じゃ、行くね」
★昨日は、松下修道士さん、高原修道士さんが見舞いに来た。
★【ベッドの上で考える=支持者に感謝】日記を読んで下さる皆さん、一喜一憂させて、申し訳ありません。でも、あなたの祈り、支える心が、今のトマを励ましている。有り難いです。トマは、幸せモンよ。
★【昨日の閲覧者数=統計】1440。




2021年3月6日土曜日

ふしぎにも痛みなし、正常の眠り。ご飯も食べた。出る元気。明るい朝

昼中、主治医の松添大助先生、笑顔で来られる。「希望を持ちましょうね」。登明カードを並べて「3月の計画は、これを配布する事です」「いい絵と字だな、いいですよ」
★夕方、加藤周子先生が笑顔で来られる。「楽しみは何ですか」
同じく登明カードを広げて、「これを配布するつもりです」「すばらしい絵と字ね。日記は読んでいますよ」
「長崎南画、5年ほど習いました」
★やがて夕食。何だか食欲がない。食器のフタを開けるのも気が進まない。
特に、やわらかいご飯を1口食べると、吐き気がする。ジーッと、米のメシを眺める。産まれた時から口にしてきた。日本人の常食だ。いくら病んでも、コメのご飯は食べて来た。ホスピス病棟に入っても、ご飯だけは食べてきた。それが、ムセルとは、自分でも絶句。なぜ、そうなるんだ。「明るく、ね」とお医者さんから言われたが、迷いがでる。パイナップと、ジュースだけ食べた。
★その夜の事だった。8時過ぎに寝る準備。ベッドに横になると、「今夜は、違う」。全く、痛みがない。身の置きどころのない疲れも出ない。平常に、眠った。尿も沢山でた。安心して、平常心で、4時のラジオの「深夜便」まで眠る。深夜便の内容は「緩和ケア」の町医者の数々の体験だった。今朝の心境は、明るく、爽やか。
★今朝の食事は、ご飯も、味噌汁も、ゆで卵も食べた。気分も晴れ晴れしくなる。
★千葉の美帆に携帯使った。「美帆、昨日の日記、見たか。コメントが沢山、入っている。美帆の事も書いてあるぞ、読め」。皆さんからのコメントが生きるチカラ、キズナになる。ありがたい。感謝です。
★【ベッドの上で考えた=深夜便の医師】沢山の人を看取って来た。死にゆく病者の望みを叶えてあげる。宇宙の広大な中に、吸い込まれて行く。人は死に方、場所は分からない。
★【昨日の閲覧者数=統計】1464。

2021年3月5日金曜日

昨日の病状。全身からチカラが抜ける。美帆の歌が慰め。カルワリオの道

2月5日(金)に、入院する。今日で、丁度、1か月。最初は一般病棟の2階だったが、24日にホスピス病棟、4階に変わった。
★昨日は、午前中、シャワ―を浴びる。午後も、幾つかの携帯の対応も出来た。鼻サンソは付けていた。朝食、昼食、夕食も完食する。しかし食欲は全くない。
★8時半、オシメを着装して、眠りにつく。12時まで、眠った。その後が受難。腹部の痛み、身の置きどころのない悶え。コールで看護師さんを呼ぶ。「坐薬を入れましょう」。痛みは治まったが、眠れない。4時のラジオ「深夜便」を聞く。その後、眠ったらしい。看護師さんから「朝ですよ」と起こされた。本格的に、痛みが始まったのか。朝食の「やわらかいご飯」は、吐き出した。
★教え子の美帆が、千葉から面会に来た。毎日、日記を見ている。心配した。トマの携帯を知らない。何とかして、番号を知ったらしい。急に携帯に美帆の声。「会いに行きたい」「来るな。面会禁止だ。厳しいぞ」「でも、来る。飛行機のチケットも買った」
★4階と、道路の、切ない出会い。椿原小・中のとき、窓からトマ校長の姿を見る子だった。卒業して、紡績で働き、九州へ帰ってから、聖コルベ館に逢いに来た。卒業から10年が経っていた。あの頃の美帆は美人だったな。それから20年、こうして見舞いに来る。10分程度の見合いだった。携帯で話し、美帆は手を振って、去った。
★昨晩、千葉の美帆から携帯に声。美帆が歌った。椿原・学校時代に、よく唄った歌だった。「朝日に燃える、汚れなき、マリアの姿、うち仰ぐ。我らは、聖母の若騎士だ。肢体にみなぎる、マリアのチカラ、マリアのチカラ」。美帆は3番まで歌ったよ。トマはベッドで泣いたね。美帆よ、ありがとう。トマは幸せだ。
★【ベッドの上で考える=受難の道】襲い掛かる痛みと、身の置きどころのない悶え、カルワリオへも道行きは始まるのか。
★【昨日の閲覧者数=統計】1498。

2021年3月4日木曜日

急変・呼吸サンソ、91。酸素吸入。腹部痛み。眠れない。どうなる?

 昨日は調子が良かった。朝食、昼食、完食する。ところが午後、腹部の痛み、心臓パク、パク。呼吸もキツイ。起きると、背中も痛い。疲労感というか、夜の感覚が昼間に出た。
夜勤の看護師に交代。夕食は食べたくない。奄美みかん、ひなあられを食べる。サンソを計ると、91。こりゃ、まずい。酸素吸入を使った。98に戻る。しかし夜中じゅう、吸入をつづけた。起きてクスリを飲む。1つを床に落とす。看護師さんを呼んだ。
★午前1時、大のトイレに行きたくなる。また看護師さんをコールした。お世話をかける。心よく応じてくれる。眠ったのは、3,4時間かな。看護師さんが朝の食事を持って来た。夜勤明けの朝です。「お世話になって、ありがとう。名前、何って言うの?」。名札を見た。『山』があって、『川』が流れて、平凡だけど、そこへ『蝶』が舞う。風景が違ってくるよ。それに遊び喜ぶ女の『子』。「そんな名前、いい名前じゃないか。結婚している?」。フ、フ、フと笑うだけ。「あのね、あなたと共に歩けて、良かった。そう言える人に出会いなさい。それが幸せ」と言いつつ、ひと言、添えた。「愛とは、見守る人が居るっていうことなんだよ、ね」。看護師は明るい表情で、手を振って、カーテンから消えた。
★【ベッドの上で考える=そのセイじゃない】「グワイがわるくなったって。語り部したり、誕生日でお祝いされたり、その疲れだよ」。そう言われるのは、スカン。そうじゃない。そのセイにしたくない。語り部の関係者も、誕生を祝ってくれた人も不具合と耳にすれば心配するじゃないですか。その言葉は、言わんでくれ。これは別の出来事だよ。
【昨日の閲覧者数=統計】1145。

2021年3月3日水曜日

病者の秘跡を受ける。「タマシイの癒し」.主よ、御身の杯を、飲みます

93歳の誕生日に、ホスピス病棟で、午前7時に「病者の秘跡」を受ける。受けた後に、感謝。その後で、考えた。
★【信仰とは何だろう?】。母から貰った遺産です。北朝鮮では、母と2人だけのカトリック。母の故郷、浦上に来た時、浦上天主堂、1万2千人のカトリックに驚き、喜んだ。病気が癒えて、母は息子を聖母の騎士のルルドへ連れて行った。「マリアさま、この子を預けます」。母は原爆で、死す。息子は、ためらう事無く、聖母の騎士へ。
★司祭になる3つの段階。➀小神学校(中・高)6年。②修道服を着衣して修練1年。③誓願を立てて大神学校へ。ラテン語、哲学、神学の勉強、7,8年かかる。
トマは、➁の修練で、つまずいた。腎臓結核、右を摘出し、左の腎臓も結核で病む。幸いにも結核新薬で、奇跡的に助かった。元気になって、修道士としての修練を行ない、誓願を立てる。聖母に騎士への入会から、20年が経っていた。年月は獲ても、生かされた恵みがあった。
★【信仰とは何か?】。人間とは何か?の探求です。➀幼少の頃から、神への憧れ、引かれる心があった。②人間は、神から出て、神に帰る存在です。③神に帰るには、人間には余りにも、物欲、性欲、自由欲があり、又、人には言えない「性癖」もある。これが「痕跡」です。それが、いつ、魂に憑いたのか分からない。④罪や、痕跡からの救い、それが告解です。聴罪司祭に、正直に告白する。又、倒れるだろう。正直に告白する。その繰り返し。
★尊敬する老司祭は言った。「祈り、愛、清さだね。清さが一番難しい。だから回心がある」。老司祭は、99歳で逝った。
★次に大事なのが、告解して、回心しても、残るモノがある。『つぐない=償い」です。
聖コルベ館に居た時、初老の女性が見学に来た。一緒に、しばらく話す。「ルルド詣りに来ました、弟がガンでね」「そりゃ可哀そうだ」「いいえ、罪の償い、です、たい」。自然に老女の口から出た言葉を忘れない。償いを果たして、人は、神に、戻れる。
★神は、鷲(わし)が羽を大き広げて、おう様に、人間、1人、1人を、愛され、見守り、導いて下さる。
★【信仰とな何ですか?】。自分の本性を知る事です。
★今の心境。海水浴の姿で、静かに波寄せる海辺をハダシで歩いている。振り返れば、足跡の痕跡が残る。遠くの足跡は、既に波で消されている。消されても、足跡はあったのだ。有ったればこそ、今の足跡につながる。人の歩みとは、そういうモノだ。
★振り返って、自分の足跡を見よう。信仰とは、自分の本性を知り、助けを祈り、隣人を愛し、清さに生きる。これが信仰です。
病者の秘跡は無事に終わりました。タマシイの癒しです。アタマと、手に、聖香油を塗られました。按手を受ける。安らかな心境で生きなさい。「主よ、御身の杯を、飲みます」
病者の秘跡は、何度でも受けることが出来る。
以前は、臨終の時に受けた。宣教師が来て、帰った後に「死去」するので、「タマシイを
抜かれた」と誤解された。
病者の秘跡を受けた後の、この表情。「カッコウ、よか、ばい」
★【ベッドの上で考えた=早く死んだ】。トマが病気して、長年、ベッドにあったツライ時、ポーランドから来た院長は、「あの者は司祭になれない。病気だから。修道院を出しなさい」と迫った。カラダが弱く、病気がちだったトマは、未だに生きている。人の世も、人生も、神の導きも、人智では全く分からない。院長はポーランドで早く死んだと聞いた。今は冥福を祈る。
★【昨日の閲覧者数=統計】1491。 

2021年3月2日火曜日

「来ータッ」誕生ケーキ。看護師さんの祝い色紙。電話15。英仏からも

コロナ禍で、病院の面会は厳しく禁止。誕生のお祝いケーキは、病院付のシスターに託された。「白浜さん、からよ」「ああ、うれしか」。白浜さんは美味しいケーキ屋を知っている。もう10年来、豪華な誕生ケーキで祝ってくれる。「長生き、せんば、たい」
チョコの前にあった象さん。長生きの象徴だそうだ。「トマさん、見えんから、外して」。失敗だった。「ゴメン白浜さん」。食欲が無い。お祝いだから食べて、後はシスターにお任せした。
★もらって喜ぶトマ。大きなローソク9本に、小さいのが3本。「火は、付けちゃ、ダメ。病院だから」
灯なし、でポーズ。長生きして、良かったよ。いろいろ悩みは、あったけどね。生きているじゃ、ないか。いい事だよ。
★4つのミサが挙げられた。濱田神父さん。瀧神父さん。千草さん、小隈さん、山長さん、3人で。小夜子さん。有り難い事です。
★お祝い喜びの電話も15本。イギリス、フランスからも届いた。
★突如、ホスピス病棟の看護師さん達が入って来た。びっくりだよ。「パッピバスデイ」。歌をうたい、拍手の嵐。皆さんのコメントとサインの書かれたお祝いの色紙を戴いた。胸が、熱くなったよ。
看護師さん達から看護・お世話を受けて、快適なホスピス生活をつづけている。マスクのお陰で、皆さん、お若く見える。病棟では、ご苦労も多いと思うよ。93歳、いい顔しているね。来年も色紙もらえるかな。
★【ベッドの上で考える=安心の航海】ホスピス病棟に入って、心身ともに落ち着いた。安心です。尿に少々血が交ろうが、胸にドウキがしようが、以前のように、くヨ、くヨ、考えない。大船に乗って、ゆられる気持ちです。
★【昨日の閲覧者数=統計】1652。★昨日は32件のコメントに感謝。