赤い服の看護師さんが、ワゴン車を押して入って来た。「え、だれ?」「手術場の看護師です。今日は手術が少ないので、来ました。おカラダ、拭きましょうか」「やあ、ありがたい。頼むよ」。ヒマがあれば応援する、その気ごころ、いい看護師さんや、な。上体、裸になる。肩にタオルをかける。(床屋さんのごと、あるな)。タオルを外して、熱いタオルを背中に、ジーッと乗せた。「熱く、ないですか」「大丈夫、気持ちがいい」。ゆっくり丁寧、背中を拭いた。
★トマの背中は傷だらけ。右下のキズは、22歳、腎臓摘出手術。「それがね。戦後まもなく、小さな医院で、医者は1人だけだよ。看護師は居ない。隣のオンちゃんか?男性が手伝って、下駄履いていてね、下駄の音、今でも耳に残っている。手術時間は2時間。それ以上になると、血液不足になる。テキ、パキ、やってのけた。『ハイ、これがお前の腎臓』って、ね。見せたよ。ポコ、ポコ、穴が幾つもあった。なぜ、手術が出来たのか。戦争中、お医者さんは軍医でね。第一戦で負傷した兵士のキズをテキ、パキ縫った。実力だよ。その医者は趣味が油絵でね、個展を開くほどの画才。エライもん、よ」。赤い看護師は黙して聞いていた。「左側のキズは肋骨2本、取った。背中にも、薄い棒のようなキズがあるはず。これは足のスネの骨を、ここに埋めた」
★「長生きの秘訣は、技術があって、心優しい医者に、看護師に出会う人生だね。泌尿器科の高橋先生、知ってる?」「ハイ、知っていますよ。優しい先生ですよ」「今日、ね。私のブログ・日記に載せるから」「へーぇ、ブログ、書いているんですか」「書いてるよ、あんたの写真、撮っても、いい?」「ああ、いいですよ」。あっさり快諾。「日記に載せても、いい?」「いい、ですよ」。これも快諾。「ブログ、読みなさい」。『小崎登明~~日記』とメモして渡した。看護師さんも別の紙片に自分の名前を書いた。名の中に『美』の字があった。(キレか、看護師やった、な)
★夕方、ホームの瀧神父さんから電話。「トマ。わたしは、あんたが、ホームに戻って来ることを、聖ヨゼフに願っている」「ハ、ハ、ハ。CTでガンが消えて、食事が普通に食べられるようになると、本当の奇跡だよ。大奇跡だよ」。瀧神父「願っている」
★夜は、2時まで、一気に眠る。起きて、1杯の水を飲む。また眠った。ラジオの故障で、『深夜便』は聞けない。今朝、足のハレはある。曲げるヒザまで影響あり。朝食は『パン食』。ジャムにチーズ付き。牛乳、缶詰・桃。(サラダを残す)
★【ベッドの上で考える=良い医者に出会う】少年の頃、大病しても良い医者に恵まれた。大学病院の外科の教授。回避しても又、大病にブチあたる。今度は軍医の医者が居た。救われて、その後も、良いシスター看護師や、晩年は聖フランシスコ病院のお医者さんに出会ったお陰で、今を生きている。「すべては良いように導かれた」ことになる。では災難をどう解釈するか、の問題も起こるだろう。「災難も、沢山、あったな」。しかし、それでも『いま』がある。『災難』に『導き』が勝ったやも、知れぬ。
★【昨日の閲覧者数】1442。
すごい背中の傷ですね。私の体も傷だらけです。お医者さんは手術のたびに「麻酔の説明いらんやろ。手術慣れしてるな」と笑われます。でも87歳、一人住まい出来てますよ。体は神秘ですね。美帆さんのお父さん、熱さがったよいうです。よかったですね。今日もよ~^くおいのりしますね。
返信削除「自我を捨てる」昨日からずっと考えています。
返信削除今日は暖かくなりそうです。
北関東からお祈り申し上げます。
おはようございます
返信削除昨夜は熟睡され安心致しました。
お優しい看護師さんにお身体を拭いて頂き良かったですね~さぞかしサッパリされたことでしょう。
トマ様が今あるのはお優しいお医者さんと看護師さんとの出会いもあったからなのですね~
神様のお計らいに感謝致します。
瀧神父様の願い
私も今日から始まった聖ヨゼフ様のノヴェナを捧げ願っております。
美帆さんのお父様が熱が下がり安心致しました。
返信削除引き続きお祈りしております。
初めてコメントさせて頂きます。
返信削除トマ神父様のお背中は、たくさんの神様からのお恵みで光って見えました!
これからも、ホスピスの生活を、トマ神父様らしく楽しんで下さいませ。
心より、優しい時間が過ごせますようお祈りしております。
これまでトマさんが、大病を乗り越えてきた話を読むと、そこには必ず、神の助けと思えるほどの医療技術やお薬があるのです。
返信削除「苦しみがあったればこそ神と出会った、それがいい人生」・・・10年前トマさんが、私達親子に贈ってくれた言葉ですが、実体験に基づいた真実だと、いつも噛み締めています。
はい、トマさん。美しい背中です。
返信削除見せてくださり、ジンクーエン。
背中の傷には、時代ごとの技が尽くされ
ていると伝わります。勉勉になります。
神さまがトマさんの背中をなぞった蹟、
恵みと受け止めました。先に皮膚がんを
ご自身で発見され、処置を受けられた跡は、
ほとんどわからない位ですね。
また、フランシスコ病院が、患者ケア視点を
護持して運営されていることも伝わりました。
この上ない安堵感を持ちました。さすが
長崎のカトリック病院です。
オペ室看護師さんが、病棟のベッドサイド
ケアに入ってくださる姿は、
安心と希望の体現と思います。
全てが手順化され、システムにのって
制度的実効性を柱に運営される医療機関の
多い中で、輝かしい姿と思います。
美の字が入った看護師さん、
看護部の皆さん、神さまのはたらきを
実動の場面で見せてくださり、
ありがとうございます。
写真の共有もジンクーエン。
瀧神父さまのお電話から、またがぶらってぃは
学びました。そうか、聖ヨゼフに聞いていただく
のだな、と新たな扉の前に立つことができました。
聖ヨゼフのところへ出かけて行って祈ります。
ラジオの不調は不便ですね。電池式の物が
よろしいのでしょうか。
何とか手配いたします。
がぶらってぃは、困難があってなおマイチモンジの
トマさんと共に、自分の身に起こるアレコレな
冒険を切り抜けながら、どうやら私たちには
悪いことは起きないような気がしてきております。
災難は災難として、それごと大いなる恵み、
聖なる展開に融合され、溶かされて
いるように思えてきております。
トマさん、今日もたくさんの考察を
ジンクーエン。宿題の多い毎日ですが、
トマさんの日記に支えられております。
お祈りしています。💐
返信削除小崎さんの背中ってなかなか拝見できないけど、
返信削除今回初めて見ました。小崎さんの人生を物語っていますね。
食事が入っているようで安心しています。
玉谷さん、マリア・フランチェスカさん、
引き続きお気遣いありがとうございます。
おかげさまで父は大丈夫です。
面会ができないので携帯電話で
お話ができるのが幸いです。
今日、CTを撮ってもらいました。あんな簡単な事でも、いやーな気分になりました。でも思いました。トマさんは遥かにたくさんの病気や検査や手術を乗り越えてみえたんだ、こんなことで暗い気分になっては恥ずかしい、と。
返信削除トマさん、愛知県瀬戸市からお祈りいたします。
トマさんやトマさんの身体は、私が想像もできないような経験をされてきたのだというのがよくわかりました。ご苦労をされたのですね…しかし、ご苦労をされた分、神様はトマさんに寄り添ってくださっているのですね。素晴らしいです、トマさん‼️
返信削除神様、トマさんの存在を私に知らせてくださって、ありがとうございます。
今晩も、心と身体が休まることを祈ります。
お祈りしています。
返信削除トマさん、おはようございます。
返信削除日本26聖人の映画を拝見しました。トマさんの声に勇気づけられながら。
実際に起きた出来事、トマさんの日々の想い、皆さんからの温かいコメントを見ることで、黙想の幅が広がっていることを実感しています。
トマさん、今日もみんなで一緒に一日を過ごして行きましょうね。
出会いは神様の恵とトマさんから教えてもらいました。良いお医者さんと看護師さんのお出会いが出来た事を神に感謝しております。
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