今日は、教会で、マリアの御(み)名の記念日を祈りました。洗礼名に、「マリア」を頂いている女性も多いでしょう。この日は、16世紀の初頭にスペインで信心が広まりました。
★「マリア」は、コルベ神父が、とても好きだった御名です。ポーランドに、ニエポカラヌフ修道院を創立したとき、200人ほどの修道士が居たが、全体の会議で、「これからは出会う毎に、お互いにマリアの御名を挨拶に使おう」と決めました。その後、長崎の大浦に仮の修道院を開いた時も、続けて、修道士たちは、お互いに出会う毎に、「マリア」「マリア」と御名を呼び合いました。「マ~リア」と、言い方にリズムがあった。優しく、本当に、心が温まる挨拶でした。最近は呼び合わなくなったのは残念です。
★大浦時代の仮の修道院時代は、苦労の連続でしたが、日本人との交友関係も出来ました。それでも挨拶は「マリア」です。ある時、メソジストの牧師で、教師でもあった八巻先生が、コルベ神父を訪ねてきた。八巻先生は、アシジの聖フランシスコの研究者です。それでフランシスコ会のコルベ神父に興味を持って、度々訪ねては、議論を交わした。八巻先生はイタリア語を話したので、コルベ神父との会話は出来たようです。現在の聖母の騎士の土地を購入する際も、八巻先生は通訳として現場で交渉に当たっています。後日、先生と家族は、カトリックの洗礼を受けました。
★長々と大浦時代の出来事を書きましたが、それには訳があります。「トマさんのことば」の申し込みのハガキは8月10日が最後で、140人のハガキが届きました。それ以来、もう終わったかに思えた。ところが今日、マリアの御名の日に、大浦時代にお世話になった、あの八巻先生のお孫さんから、ハガキが届いたのです。141枚目です。「トマさんのことば、まだ送っていただけるようでしたら、お願いします」。ハガキを頂いて、大変嬉しく感じました。
★八巻先生については沢山の思い出があります。姫路の自宅へ療養中の先生を訪ねました。85歳の先生は、ベッドに横になって居られたが、テレビは一切見ないで、フランス語とドイツ語の本を読み、スペイン語を習得中だといわれた。最後まで研究者でした。
★八巻先生は言われた。「コルベ神父さまは、よく『ベリタス・ウーナ』(真理は、一つ)だよ、と言っておられた。コルベ神父に出会わなかったら、聖フランシスコは単なる研究に終わっていたね」
★八巻先生のお孫さんには、早速、「トマさんのことば」をお送りしました。コルベ神父の写真もあるので、きっと喜ばれてくださるでしょう。
トマさん、早速送っていただきありがとうございました。感動です!!
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