長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2015年1月18日日曜日
ゆっくり話せば、出会いの喜びもあったろう。くやまれる
午後の3時過ぎになると、ホーム(写真・左)を出て、教会(右側)へ、ロザリオを唱えにいく。この狭い庭で、ぱったり、思いがけない人に出会うことがある。きのう、外に出ると、青い車が1台、とまっていた。若い男女が2人。立派なカメラが目をひいた。小さく「いらっしゃい」。声をかけると、「見学にきました」「小崎さんですか」「会えるかも、と思っていた」「ブログを読んでいます」「え?ブログ、読んでくれているの」と思い、会えてうれしいね。「ハイ、あくしゅ」と女性の手。次いで男性の手。2人は、満足そうに喜んでいた。教会へ入ったから、あっと、いう間の一瞬の出会いだった。ロザリオが始まる。10人ほどが居た。祈りの間、「どこから来たのだろう」「なぜ、ここに」など興味が浮かんできて、席をたって教会の外に出てみると、車はあったが、人がいない。どこへ行ったか、わからない。もう少し話せばよかった、一瞬のすれ違いは惜しかったと、悔やんだ。「流れがあって、早めに別れてしまう。もう少し落ち着いて、ゆっくり話せば、出会いの喜びもあったろう」。もう一押し、それが無かったのを反省した。祈りにもどり、若い男女のために、祈った。祈りの間、考えつづけた。祈りが終わって、外へ出ると、青い車はなかった。なぜか、こころに残る出会いだった。★「あなたの、おかげで、いまの、わたしが、あります。そんな言葉をいえる人に、出会いなさい。あなたの人生は、幸せになる」
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これからはコルベ館に替わって、湯江教会が出会いの場ですね。
返信削除お写真を拝見すると、鐘楼が印象的。
今後教会の紹介もしていただけると、うれしいです。
もし、このブログに出会わなかったら?
返信削除修道士さまのおかげで、たくさんのすばらしい言葉、考えを知ることができました。この世を生きてみよう、という気持ちを持てるようになりました。感謝です。
海と朝日、いいですね。内陸ではみることができない、すばらしいお写真です。拝見しながら、思わず深呼吸を
しました。
あなたの人生ですごく不思議なことはなかったか。あったよな。生きているからには 思い出を沢山つくろう...それが幸せ....
返信削除小崎登明修道士のこの色紙をこちらで3人の方々に差しあげました。心から喜んで頂けました。神に感謝するのみです。ご返事でした。
削除先日、教会入り口でお会いした者です。
返信削除私達の事をブログに書いてくださりありがとうございます。
偶然とはいえお目にかかれて、本当にうれしかったです。
小崎さんの本やブログを読んでいるので、ゆっくりお話してみたかったのですが、お祈りの時間を邪魔してはいけないと思って、後ろ髪を引かれる思いで湯江教会を後にしました。
またあらためてゆっくりお話しできたらうれしいです。
匿名様、トマ様も ずっとあなた様達のこと 気にしていらしゃたと 思いますよ。
返信削除又 あなた様の 思いやりの行動も 出合い、不思議なご縁だと思います。不思議な出来事には 愛を感じます。