ホームの「ひな祭り」。２人の登場が、皆さんを喜び沸かせた

ひな祭り。午後のひと時、食堂に集まった。職員の詰め所では、おだいりさま、おひめさま、２人をかこんで、職員さんたちが、化粧や、衣装着付けを手伝っていた。「アッ、誰かな？」。２人は、いいコンビだよ。
★見ていて、楽しそう。職員さんも楽しそう。毎年、こうやって、つないできた。４，５年前までは、入居者たちが出番だった。５人ばやし、大臣たちも居た。

★今では、入居者たちも高齢化して、出番がなくなった。トマが入居した翌年の「ひな祭り」では、おだいりさまに、なったよ。次の年は、大臣だった。
★食堂に集まった皆さんには、ごらんの「もも・まんじゅう」とお茶がでた。全員で、「ひなまつり」の歌を唄った。「おだいりさまに、おひめさま、ふたりならんで、すましがお」。いいね。マンジュウ食べながら喜んだ。

★２人は、ハクシュと、笑いと、歓声のなかを、仲よく、食堂内を一周した。それは喜びますよ。ホームの皆さんは、女性の方が多い。今は老いた女性たちも、それぞれに子供の時代があった。「戦争中だったからね」の声もある。
★人は、喜びと、苦労を、振幅させながら、生きて来た。それぞれの肩に人生を背負っている。笑いと、希望が、人生の道を明るくする。