ホーム3階の廊下です。このホームに入った頃は、どんな心境だったのか? 3年前の、入居当時、12月の日記を開いて見る。それは本当に寂しい、打ち捨てられた気持ちだった。体力は今よりあったのに、気力は全く失せていた。
★ホームにお世話になっている。この現実に、「自分には、この選択しかなかった」と自らに言い聞かせている。ホームの夜は特に寒かった。温かい衣類も揃っていない。日中は、する事がなく、時間をもてあそび、退屈した。詩篇を書き取った事もあった。何とかして、時間を過ごしたい。朝、教会へ行く時は、修道服を着なかった。なぜか着る気持ちにならなかった。不眠に苦しみ、ツライ日々がつづいていた。
★今、3年経って、心もカラダもホームの生活に慣れてしまった。溶け込んだ、と言った方がいい。心は強くなったが、カラダが弱くなった。ホームに居ても、来客や、行事や、金祝や、語り部や、テレビ出演や、映画出演まで、様々な出来事が起こる。修道服も着るようになった。後は、来年の3月1日、誕生日を見つめている。
★修道院のコピー機で、椿を描いた年賀状を100枚刷った。「九十の春、ご縁つづけて、恵みあり」
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