2016年8月20日土曜日

苦しみは生きている限り、イッパイあるよ。でも・・・愛

自室の前の廊下から、ガラス戸を通して、山側を見た景色です。
★昼食後に、静養棟の大曾神父さまの自室を訪ねた。ベッドに横たわっておられる。「おお、トマさんか」「いかがですか」。静かにして、動かない。毛布をかぶせた右手がピク、ピク、動いている。「どうして、いるの?」「字を書いている」。少しびっくりして「え?何という字?」「崎」と、聞こえた。安静の状態です。食事は、起きて、食堂で食べておられる。「全部、食べているよ」。職員さんの温かい介護を受けております。
★髪の毛は真っ白で、いい顔をされている。お任せしているお顔だ。戦争から、戦後の激動の時期に司祭になって、働きつづけてこられた。その活躍ぶりは、よく存じている。
★「アンセルモ」という聖人の修道名を戴いている。初期の時代の学者らしく、「哲学」の礎から、「自分はラテン語が好きで、勉強した。授業もラテン語、聖務もラテン語だった。イタリア・ローマ郊外に、アンセルモ大学がある。「1度、見に行ったことが、あるよ。門まで、だったがね」「むかしのこと、思い出しますか?」「いや、思わないね」「さびしくは、ないですか」「さびしくない。トマさんは、いいね」
★今は、お世話になっていて、辛いこともあるでしょう。思い通りに行かないこともあるから、「忍耐」が必要です。それに「気力」です。信仰も、ね。神父さまは、うなずいてくれた。
★「神さまが、助けて下さる。神さまが、導いて下さる。苦しみは、生きている限り、イッパイあるよ。耐えて生きましょう。愛のために。苦しみを愛に変えて、喜びをもって、生きましょう」。これは自分に言い聞かせる言葉です。

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