「皆さんは、どこの幼稚園ですか?」。小さな声で、「セイボのキシ幼稚園」「ボクの耳、年寄りで聞こえないよ」。今度は天井が抜けるほどの声で、「聖母の騎士ヨーチエン」。3歳、4歳の年少、年中組。子ども達を見て、一番気になるのは、気合が入っていないことだ。戦中育ちはガマンできない。修道士は幼い子どもを抱いたり、近づいたり、経験がないから、近寄り難いが、本当にかわいい。願うは「きれいな心、ゲンキなカラダ」。それだけ有ってくれたらいい。白、赤のカンムリみせて、「どっち?」と聞けば、きれいな心は赤いカンムリ、ゲンキは白といったが、どうやら何のことやら気持ちが通じなかったようだ。私の話も順序よくいかぬ。コルベ神父の部屋で、大きな声で、祈って、歌った。最後に「アメ」を2個づつ取らせた。この間、35分ほど。「ありがとう」。皆さんは大声で礼儀正しくお礼をして、喜んで、めずらしく雪がまう天候のなかを帰って行った。あとに寂しさだけが残った。
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