松下修道士さんが、首から「面会許可」のカードを下げて、病室へ来た。
手に下げたビニール袋から先ず、取り出したのが、竹で作った『花さし』だった。一瞬「ウハッ、ハ、ハ」と、笑ったよ。贈り物。又、笑って、感動したね。「崎濵神父さまから・・」「えーェ、上手に作ってあるな」。竹製の手作り。「こりゃ、嬉しかばい。器用に作ったな。崎濵神父さん、ありがとう」
★崎濵神父さんの手紙が添えられていた。
「トマさん、日記を見て、ハラハラ・ドキドキ。今は安心しています。今朝、思い出して作りました。依然、神父さまが、そちらのホスピスへ居た時、同じような竹製の花瓶を作り持って行ったところ、とても喜んでくれたことを想い出したからです。トマさんにとっては懐かしい彦山の中腹にある竹やぶの竹です。花瓶がまっすぐ立つように切ることと、上部を左右合わせるように切るのは、かなり難しいのですよ」★崎濵神父さんは、元・管区長、今・学園(高校・理事長・校長)。「エラか、人が、よくぞ頑張るね」。神父さんの温かい心情が、トマの胸に伝わってくる。
★「学園のため、トマさんのお祈りの中に、意向を入れていただきたいです。返事はいりません。お祈りください」
★修道者は、老いても、孤独じゃ、ない。「兄弟舟だよ」。お互いに、家族以上の温かいキズナを持っている。
★昨夜は、痛みで、苦しんだ。夜8時半に眠りについて、10時半に目が覚めた。眠れない。夜中の12時、クスリを2ツブ、飲んだ。背中が痛む。ダメだ。1時半、コールで看護師さんを呼んだ。「痛い、眠れない。坐薬を頼む」。看護師さんが血圧を測り、坐薬を入れた。痛みが取れて、スーッと、しばらく眠る。3時半には目が開く。「深夜便」を聞いた。
★最近は、じょじょに、病状が進んでいる、感じ。食欲が全くない。今朝の『軟飯』も、「また、コメか」。ノリを細かく切って、軟飯に混ぜて、やっと食べた。みそ汁、吸う。缶詰の果物ナシか?、これで終わりと、ホットする。野菜、2品残した。
★食欲がない。痛む。眠れない。声はデカく出る。だが、目のチカラが失せた。「ここは、ホスピス病棟だぜ。わかっとるな」
★【ベッドの上で考える=生きる喜び】なんだ、かんだ、言っても、まだ生きているさ。今朝の『チリン、チリン』の司祭は、別の神父さんだった。顔は覚えている、名前が出ない。
★【昨日の閲覧者数=統計】1297。




