2021年4月2日金曜日

日記に、時々、コメント『元日のエリザベット』。母と娘の奇特な物語

聖コルベ館に勤めた頃、毎年、元日には、一番乗りは、誰だろう、と興味があって、待っていた。『元日のエリザベット』さんも、その組に入る。写真に『2012・1・1』と数字が読める。
★だが、この元日の訪問は、一番乗りじゃ、なく、閉館5分前の入館でした。それで記憶に残った訳です。「初めての長崎旅行。レンタカーのライトを1晩じゅう、付けっ放しで、バッテリーが上がる、トラベル。困惑したが、来ました。すみません」。勿論、閉館後でも、トマ修道士は、心よく迎えた。見学の後、修道士は、娘さんと話す。聞いて、(長崎弁)たまがった。
★娘は、2人。長女は、『当たり前』、普通を歩む。次女、この子が、異なる道を行く。中学を出て、高校に行かない。社会で、勉強。音楽雑誌の編集者募集に応募した。大勢の申込者の中で、就職したのは、彼女だった。おどろくじゃ、ないですか。3年間勤めて、貢献し、信頼された。文章が、ウマイ。選んだ編集者は、エライ。
★それを聞いたトマは、この家族に、大きな期待を寄せて、夕べの祈りも忘れる程だった。それに、彼女の経験に更に、おどろく。「タイへ、旅行。現地の子供たちの美しい目に感動した。将来は、タイへ住んでみたい」と、平然と言うのだ。修道士は、付いて行けないよ。こうして、会話で、終わった。
★あれから、9年が流れる。あの次女は、どうなったんだろう?
★あの日から、母を『元日のエリザベット』と呼んだ。母・エリザベットは、長崎へ8回来ている。毎回、トマ修道士に出会っている。入院の時も、誓願の金祝の時も、トマが、黙想.会の話を愛野教会で行なった時も来た。トマも、長崎・和牛『牛肉弁当』で接待した。『ポーランド・コルベ神父の写真展』にも見学に来た。
★日記に載せるため、携帯で、確認。
「あの、元日。タイへ行きたいと言っていたが、どうなった?」「タイへ行ったんだけど、すぐ、ミャンマーへ移る。旅行会社を立ち上げ、5年、活動した。今、2年前から、日本へ帰る。夫と2人で、平凡な暮らし。毎日、部屋のソージ。3月30日が、誕生日で、27歳になった。本人は、もう、終わった、と言っています」「え?27、で、もう終わった?」。唖然、『当たり前』『ふつう』の生活を歩んでいるのは、おもしろい。今後の人生に、期待が、ふくらむ。
★【昨日の閲覧者数=統計】1385。

6 件のコメント:

  1. マリア・フランチェスカ2021年4月2日 11:18

    アヴェ・マリア
    今日の日記は元旦のエリザベットさん!
    嬉しく拝読
    次女さんは、まだまだ27歳
    神様の恵みが豊かでありますように。
    そして小崎先生の日記更新に感謝!

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  2. 元日のエリザベット2021年4月2日 11:57

    苦しい時に、助けてくれる人がいた。
    「恩はその人には返せない。別のところで別の人に返していく。」
    トマさん、ほんとにありがとう!

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  3. 以前記事で拝見した元旦のエリザベットさんのお嬢さんのこと、
    とても印象に残っておりました。
    充実した9年間だったのですね。ほんとうに羨ましい青春の生き方です。
    きっと、今は「ふつう」を満喫して、次のステップに行かれることでしょう。
    ご結婚、おめでとうございます!!

    トマさんの日記に登場される方々は、本当に優しくて魅力的な方ばかりですね。
    トマさんの信仰生活のオーラが、皆さんを輝かせるのかもしれません。
    今日も日記更新をありがとうございました。

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  4. お祈りしています。

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  5. コンポステラの巡礼の道からお祈りしております。

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  6. がぶらってぃ2021年4月4日 10:49

    トマさんの日記で繋がる世界中の
    方々と、こうして知り合えるのは
    幸いです。
    トマさん、元日のエリザベットさん、
    冒険を続けるお嬢さま、
    背景においでのご家族皆さま、
    ジンクーエン。

    トマさんが出会われた方々の交わり、
    様々な資料、書かれたメモや多くの
    記述をどのように整理され、
    記憶と記録に留められているのか、
    学びとりたいと思っています。

    重なる時代に肉体を持って交流できて
    いる幸せを受け止めています。

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