毎朝、早朝、定刻、「チリン、チリン」の鈴の音が近づいてくる。ベッドに座って待つ。「キリストのからだ」。拝領する。しばらく黙して祈る。長い人生、振り返れば、人には言えない、神に反する破戒の時期もあった。その時は深く痛悔もした。しかし今、心の何処かで、「あれも人間、体験の一つだった」と受諾する『業(ごう)』の深さに悩む。
今日の福音。主は言われる。「清くあれ」。清さと『業』の狭間の中で、まだ悩む。
★「小柄で、丸顔、気合いの看護師、日記に書かれたよ」と元気よく入ってきた。「調子は、どう?」「いや、腹が痛い。おなかも張る」「ガマンは禁物よ、入浴もあるし、痛みを無くしておこう。坐薬を入れよう」。ほんと。坐薬を入れると、腹部がジワーッと安らかになり、落ち着いた。この看護師さん、勤続22年。入った頃は10人程のシスターが働いていた。シスターの本部。アメリカ・シカゴの5つの病院を視察・研修した旅の思い出もある。★ホームの瀧神父さんから電話。「トマ、おらんから、さびしいよ」
★ヨゼフ・クリニック高木先生から電話。「どうね調子は?」「痛みと、食欲がありません」「アイスクリーム、食べられる?」「はい、なんとか」「アイス、持ってくる」
★昨夜は、痛みもなく、一晩中、眠った。だが、じょじょに迫るモノを感じる。
【ベッドの上で考える=ただ今、浦上】ホームから入院。浦上に戻って来た。浦上は、母の故郷。朝鮮から療養で伯母(母の姉)の家で旅装を解いたのも、浦上。原爆前、母と暮らした4年間は、浦上。原爆で廃墟と化したのも、浦上。
原爆が落ちた月の最後の日曜日。ここ聖フランシスコ病院の建物(当時は結核病院、建物の外郭は残った)で、ミサが行なわれた。ミサで祈る。負傷者たちが床に寝たまま、祈りを捧げた。何を祈ったか。行方不明の母のためか、自分のこれからの生き方か、戦争のない平和か、その時は、「清い」少年だった。
【昨日の閲覧者数=統計】1240。
新津教会でお祈りしました。
返信削除病室の窓から、浦上の町は見えますか?
返信削除あの時ご自分で決心して、即長崎市に出てこられてよかった。
「チリンチリン」があれば、安心です。
小崎さんの黙想を分かち合います。
お祈りしています
返信削除人間を見つめ続けられる姿勢に頭が下がります。
返信削除神奈川県からお祈りしております。
チリンチリンのある聖フランシスコ病院で本当に良かったですね、お恵みですね~
返信削除原爆投下後に聖フランシスコ病院でミサがあったことを初めて知りました。
トマさんの何も隠さない率直な生の思いが心に響きます。
アイスクリーム喉に通ると良いですね~
牛乳が主な成分ですのでタンパク質、カルシウムの補給にもなりますもの
お優しいシスターのアドバイスです。
どうぞ我慢せずに座薬を
さぞかし瀧神父様もお寂しいでしょう
今日は月に一回の分散ミサでした。
トマさんのために意向を入れ与りました。
札幌からお祈りしております。
看護師さんお医者さんのためにも
修道士さまでも清さと業に悩まれるのかと、なりたてのキリスト者はほっとします。そんな正直なトマさんが大好きです。コロナでなければ、病院に伺い、トマさんの手をとりながら祈りたい気持ちでいっぱいです。苦しいときは、遠慮なく座薬を入れて、穏やかな心でお過ごしください。
返信削除静岡の地からトマさんとトマさんにかかわってくださっている皆さんのことを祈ります。
お祈りしています。
返信削除小崎さんの書く内容と気持ちが
返信削除ひしひしと伝わってきます。
わざわざ病室までご聖体を持ってきて下さる
神父様とシスターに感謝ですね。
お祈りしています。
病室でも恵が溢れますようにお祈りしております。
返信削除お祈りしています。
返信削除お祈りしています。つらさが減りますように。
返信削除フランシスコ会の冷水義美神父様をご存じでしたら、若いときの様子などお聞きしたいです。晩年はフランシスコ病院の神父様でした。
毎朝の「ちりん、ちりん」の恵み!
返信削除美しいですね。穏やかですね。
知らせがありますね。
この上なく豊かでしょう。
写真の共有をありがとうございます。
がぶらってぃの周りでは、ミサは閉ざされました。
湯江教会でお祈りいただいたフランシスコは、
まだご聖体をいただけていません。
先の恵みを希望しながら祈っております。
その新鮮な祈りの中にも、トマさんは
おられますよ。
ともかく、体の痛みは避けねばなりません。
痛みがありますと、血圧などにも影響し、
全身にとって望ましいことはありません。
繰り返しになりますが、痛みは
受けて忍ぶべきものではなく、
遠ざけるべきものです。
トマさんは何も気兼ねする必要はありません。
いつでもどのような痛みでもしっかり伝え、
軽くできる手当を受け入れてください。
ベッド上リハビリは施行されていますか。
トマさんが共有くださったセルギウス修道士さんの
晩年の写真を拝見しながら、筋肉から出る
マイオカインが全身に果たす良いはたらきについて
思いました。病を受け入れて前進するにも、
神さまが与えてくれた身体を丁寧に使いながら
進むことはできると思います。そのためには、
痛みをとって、動くところは動かして、です。
食べられないのは辛いですね。飲めるもの、
さらっーっと口に入って味わえるものを
探し当てられるように願います。
そして、この感染症の状況が落ち着き次第、
お届けできるよう努めます。