2019年2月11日月曜日

ルルドご出現のマリアさまの日に、従姉のシスターを偲び祈る

今日は、フランス・ルルドで、けがれなき聖母マリアさまが、村の少女ベルナデッタにご出現になられた記念日です。160年前になります。フランスのルルドの事も語らねばならないが、長崎・聖母の騎士にも、聖コルベが開いたルルドがある。86年前になる。この聖コルベのルルドにもお恵みの話題が沢山ある。お水も愛飲されている。ロザリオ玄義・レリーフの坂を登れば、ルルドの聖母像が迎えてくださる。
★しかし今日、記したいのは外海・黒崎出身の「従姉」のシスター・マリア・マグダレナ・田川タヨ(写真)の事です。黒崎の農家に生まれて、信仰深く、働き者の女性でした。少年の私を「コォー」「コォー」(幸一から)と呼んで、かわいがってくれた。縁側で、小型の石臼(いし・うす)を引きながら、農家の仕事の話を聞かせたり、信仰の話を教えてくれた。私は「タヨ」「タヨ」を慕った。
★終戦の前後に、黒崎には「おんな部屋」があって、数人の女性が天主堂の傍の家に共同生活をして、祈りながら働く生活をしていた。「あねさん」と信徒から呼ばれて慕われていた。「タヨ」は、おんな部屋に入った。神学生だった私は、春、夏の休みに黒崎に帰ると、必ず「おんな部屋」に挨拶に行く。タヨのお陰で親しく「あねさん達」から大切にされ、コメのメシを食べさせてもらった。
★長崎・五島の各地にあった「おんな部屋」は、後、1つの修道女会となる。タヨは学問も才能もなかったが、信仰と労力だけは人一倍優れていた。よく働き、よく祈った。特にルルドの聖母マリアさまと、ルルドの聖水に対する信心が熱心で、常にロザリオを唱えて、マリアさまに祈っていた。
★そのシスター・タヨが、腹部のガンを病み、病床に臥すと、神に病気を委ねながら、毎日、ルルドの聖水を少しずつ戴いていた。「お見舞いの品はいりません。ルルドの聖水をください」。タヨの好きな歌は、ルルドの聖母の「アヴェ、アヴェ、マリア」だった。好きな言葉は「主に愛されて、主のイノチを受け、この恵みの中に生きてきた。感謝の心で主の愛を示し、望みを主にかけて、この日を生きたい」(桐生・聖フランシスコ発行・平和を祈ろう)
★病むこと2年半。ルルドの聖母マリアを信心し、ルルドの聖水を飲み続けたシスター・マリア・マグダレナ・ツヨは、2月11日、ルルドの聖母マリアご出現の日に神に召された。62歳だった。逝去して34年が経過している。年月は遠くに去ったが、マリアさまを慕って祈っていたタヨが、ルルドの日に召されるなんて、「天国は、私たちの、近くにある」と私は感じた。
★「この世を、しっかり生きる。信仰でしょうね。人生、楽しかったよ。かんしゃ、と言って終わりたい。いのちを、もらった。また、いのちに、帰る」

1 件のコメント:

  1. マリア・フランチェスカ2019年2月11日 21:12

    シスター・マリア・マグダレナ
    田川タヨ様の為にお祈りさせて頂きます。
    祈りのうちに

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