昨夕、NHK長崎の番組で、日本26聖人の映画が取り上げられた。10分間、放映される。なぜ今、26聖人なのか。そうではなくて、この番組は「ロザリオの記憶」と題して、「長崎県内、各地に残るキリシタン文化を訪ねて、知られざる歴史や、そこにある信者の思いを探していく」。それで今度、映画が紹介された、ということだった。
★先ず、スタジオで「無声映画」に注目、86年前、現在のお金で6億円をかけて製作された」と紹介。西坂にある26聖人資料館で「誰が、どんな思いで、この映画を製作したのか」聞く。映画が流れ、片岡千恵蔵(1903-1983)、山田五十鈴(1917-2012)も出演して、「浦上出身の信者、平山政十さん」が自分のお金を使って制作」と説明があった。
★政十さんの孫に当たる「平山高明・司教さま(94歳)」がお元気で登場されて、伯父になる守山甚三郎の言葉を話された。政十に「お金の成功で、タマシイを失うな。死ぬ時は裸で、神さまの御前に立つ」。その甚三郎の言葉が彼を目覚めさせて、映画の製作を思い立った。
★次いで、「政十さんの志を受け継いで、長年、活動している人がいる」と小崎修道士が登場した。「白黒映画で非常に古いが、殉教者の本当の苦労や苦しみが表れている。少年時代に見て、感動した。その感動を皆さんに知ってもらいたい」。小崎修道士が実際に弁士をしている場面が再現された。お役人から、バプチスタ神父がムチで叩かれる。お坊さんが見るに見かねて寄ってきて「お役人さま、しばらく御慈悲を。なんと、みごいことを」と言葉をかける。感動の場面だ。次いで「キャスターの説明がある。「高齢になり弁士を引退して、多くの人に映画を見てもらいたいと、ナレーション・音楽を入れてDVDを作り、無償で配った」。そしてキャスターが小崎に聞いた。「天国の政十さんに何か言葉をかけるとしたら?」。即座に、手を上げて「政十さん、ありがとう」
★小崎の映りは良く、松下修道士も映写機の傍で、フィルムを掛ける仕草が映っていた。長崎のカトリック小学校で、児童に「26聖人」を見せる場面もあり、児童の感想も出た。
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