2018年2月8日木曜日

心の目を覚ます恵みの手紙が、10年ぶりに来た

今から8年前、聖コルベ館の担当だった時の「登明日記・2010年2月25日」
★私がオバマ温泉から帰ると、聖コルベ館にシスターと、明るい顔のお嬢さんがちょうど来ていた。パッタリ会った感じだ。偶然じゃないよ。これも神の導き。このお嬢さん、公立中学校の教師を退職して、昨年の10月に、シスターの会に入会した。「こんな素晴らしいお嬢さんが、神に招かれ、神の道へ進む。神の魅力は素晴らしい」と思いつつ、お嬢さんに耳打ちした。「望んで、入ったからには、最後まで遣り通せ」
★実は、このお嬢さん、高校生の時に洗礼を受けた。高校の教科書で、遠藤周作の作品から、コルベ神父を知った。両親も教師。2年前、父は定年退職し、趣味のバイクで名古屋から長崎へやってきた。「お父さん、長崎へ行ったら、ぜひ聖コルベ館へ行きなさいね」。父親はやってきて、私に出会ったわけだ。
★父は言った。「長崎へ来て、浦上天主堂へ参詣に行ったら、サイフを落としてしまった。運よく信者の男性が拾ってくれて、無事に戻ってきた。いま、サイフはポケットにある。これから五島列島に渡ります」。父親は、五島の帰りにも立ち寄った。無事に名古屋へ帰ったが、娘さんから手紙が来た。父親はカトリックの洗礼を受けたという。霊名「コルベ」。良かったと思う私の前に、今度は娘さんがシスターになると現われたわけだ。不思議なご縁だよね。お嬢さんとの出会いを、私は大いに喜んだ。「神の恵みあれ」。これで日記の文は終わっている。
★バイクのお父さんと2度出会って10年、お嬢さんと出会って8年、とにかく、お嬢さんの印象は「明るさ」だった。それが強く心に残っている。先日の2月6日、私に知らない名前の女性から1通の手紙が届いた。封を開いて、びっくり。シスターの道に進むと言った「あのお嬢さん」が、終生誓願を立てますという案内状だった。3月3日が誓願式の日。あの「明るい顔・表情」のお嬢さんが、終生誓願を立てる。
★「五島へのバイクの旅に出かけた当時、還暦だった父も、古希を迎える齢となりました。『ザンゲの旅に行ってくる』と家を出て、『感謝の旅だった』と帰って来た父の、その言葉が忘れられません。私も終生誓願を宣立するお恵みをいただき、全身全霊すべてを捧げて、最後まで歩んでいきたいと望んでいます。お祈りください」
★その夜、修道女会へ電話して、シスター「お嬢さん」と話すことが出来た。「おめでとう。式には行けないが、祈っていますよ」。神の計らい、限りなく、生涯、わたしは、その中で生きる。私は、心の中で、祈った。

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