きのう、電話があった。「ホームに面会に来たい」という。「遠いんだよ。何しに来るの?」。しかも、フランス人。「3年前の夏休みに、聖コルベ館へ行った。小崎さんは、ちょうど出かける所で、短い間でしたが、ご親切に、冷たい飲み物を一杯下さいました。それでお会いしたいです」。聖書の話じゃないが、それは、それは、ご苦労さん。
★そして、やって来たのが、この男性です。ジャム・ブリュノさん、47歳。最初の私の問いかけは、「なぜ私を訪ねて来るのか?」です。フランス人は答えた。「フランスの人は、アウシュヴィッツで命を捧げたコルベ神父のことは良く知っている。コルベ神父さまが日本へ行ったことは誰も知らない。司祭も知らない」。続いて、「聖フランシスコ・ザビエルと同じ考えです。宣教に挑戦した。自分の命を捨ててまで、キリスト教を守り通した。自分の命より、死んだ後の皆さんの魂が大事です。生きている人と死んだ人とつなげている。小崎さんの『長崎のコルベ神父』を読みました。いまは『信仰の出会い旅』を読む。サインして下さい」。彼の話に感動する。
★彼は、エンジニア。28年前、夏休みに1ヶ月、長崎の外語短大で日本語を始めた。仕事の都合上で、3年間と、4年間と、日本で暮らしたこともあるので、日本語は達者だ。3年前にも来た。仕事柄、各国を廻っている。彼は言う。「世界をまわって人と出会う。心と心をつなぐ」「つなぐためには、何が必要ですか?」。彼は即刻、答えた。「エガオ、ですね。笑顔は心の窓口です。笑顔をつくるためには、心の有余が必要です」
★奥さんは日本人。子供は2人。奥さんは筋肉と神経が衰える難病に罹り、5年前に亡くなった。「昨日が命日でした。聖母の騎士のルルドで祈りました」。様々な経験をしている彼の話は、まだ続きそうだ。
★『トマさんのことば』。お礼文⑩千葉、ひさのさん。「トマさんの蘇鉄の前の写真、とても自然で後方の雲の動きも感じられます。『前に進む力を失うな。自分らしく生きよ』ここにくるとしばらくとまり、二、三回くり返し「ハイ」と自然に声がでてきます」
ホームに訪ねて来られた外国の方は、この方で何人目になるでしょうか。
返信削除小崎さんの活動は、本当にグローバルですね。
昨日、とてもご親切にお話をして下さって、深く感謝致します。確かに、話は、まだ続きましたらと思います。長崎の夏はとても蒸し暑いですが、どうぞお体をお大事にして下さい。
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