神のお告げの祭日です。どこで撮った額のご絵か覚えていないが、私が持っている好きな絵です。マリアさまの所へ、天使が神のお告げを伝えに行く場面です。
★父親の生家、外海の黒崎には、私が子供の頃、「おんな部屋」があった。地元の娘さんたちが神に捧げる意思で、7、8人が共同生活をしていた。私の従姉も入会していたので、度々おじゃました。その清楚な生活、祈りの生活、労働、畑の作業、1つの家庭をつくっていた。
★その中に、「さよさん」という名の「あねさん」がいた。北朝鮮で育った、信仰を知らない私に、本当に親切に公教要理を教えてくれたのは、さよさんだった。奉献者さよさんの死は聖なる最後だったと、何かの冊子で読んだ。
★神学校に入ってからは、夏・冬の休みになると、まず主任司祭の所へ挨拶に行き、次いで「おんな部屋」へ行く。自分たちは食べていない白米のご飯をご馳走してくれるのだった。自己の道具は殆どなく、貧しい暮らしで、しかし朝夕の祈りは、黒のスーツに着替えて、教会で祈った。その姿にあこがれた。従姉も苦労したであろう。
★従姉は、私の名を呼んで、かわいがってくれた。ルルドの聖母マリアが好きで、祈り、歌を好んで唄った。「ルルドのマリア」。従姉は2月11日、ルルドの聖母の日に神に召された。「おんな部屋」のあねさん達は、みな若かった。あれから、ウン十年、「おんな部屋」は、「お告げのシスター」たちに変わった。あの7、8人のシスターたちは、どうなっているだろうか。
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