2016年5月5日木曜日

シスターの墓参り。このような出会いは1度しかない

山のシスター修道院を訪ねた。50年前、この山で、一緒に顔を合わせていたシスターが、再会を喜び、からだイッパイに嬉しさを表わしながら、話に乗ってくれた。
★その頃、わたしは病んでいて、背骨が痛み、肋骨からウミが流れ出ていた。それを介抱してくれたのが、シスター・アグネス永松だった。「その頃は、ね。シスターは1人では、行動が出来なかったのよ。下にあった男子の修道院へ行くのに、シスター永松は1人では行けない。わたしが、いつも一緒に付き添いで行ったのよ」。そういって、亡くなったシスターアグネス永松を懐かしんだ。
★シスターアグネス永松のおかげで、看護で、わたしは回復し、元気になった。恩は忘れない。この微笑むシスターのことも忘れない。
★この後、シスターたちの墓地へ向かい、お花を添えて、シスターのために祈った。亡くなって48年になる。わたしは助かったが、シスターアグネス永松は、40歳の若さで、神に召された。わたしの人生で、このような出会いは、生涯に唯一度しかなかった。シスターアグネスを知っているシスターがお元気であるのを、きょうは喜んだ。
★聖書に、「お前は偉大な業をなしたから、天国へ入れ」とは書いていない。「あなたは、この最も小さい者に愛を施したから、神の国に入りなさい」とある。福祉に身をささげたシスターの生涯こそが、聖句の通りであった。(自著・十七歳の夏より)

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