長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2012年2月23日木曜日
今日の1日も、私のジンセイだ
「どうですか?お元気、なりましたか」と、1日、1度は必ず病室を覗いてくれるシスターがいる。「あたたかい、ほんのりとした、あかりが、私の心を明るくする」。入院当日から、毎日、姿を見せるようになった。当病院の事務室で働く韓国人のシスターだ。ふっくらとした顔、ニコッと、優しく、微笑む。その愛情表現に「トローン」となるよ。日本人とはまた違ったフンイキで、なぐさめてくれる。日本という土地柄、慣れないことも、あろう。シスターになって日は浅いそうだが、信仰は燃えている。私は、ズバリ聞いてみた。「あなたにとって一番大切なことは何ですか」。シスターは、ためらわずに答えた。「神様と向き合うこと、愛といのち、です」。なるほどね、確かに「ズバリ」核心を突いている。「イライラや、心配、思いわずらい、いろんな事があっても、神様と向き合います。神様だけが、救われる」。信仰の出会いは、いいですね。今日も生きて行く力をもらいました。ありがとう。「聖コルベ館には居ないけど、今日の1日も、私の人生だ」
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登明様
返信削除こんにちは
登明様がおっしゃる「今日1日も、私の人生だ」を味わい深くいただきました。
毎日、韓国人のシスターが枕辺に来てくださるのですね。
「あなたにとって一番大切なことは何ですか?」というスピリチュアルな問いかけにも感銘を受けました。
病気のただ中においてこそ、光が魂を照らすのですね。
やっぱり、登明様は、神様に愛されている素晴らしい方ですね。