★サレジオ修道会と聞いて、すぐに思ったのが、愛野教会(下の写真の赤い教会)に居た「ブリ神父さん」だった。去年の春に、県外へ転任した。お元気で、明るく活動しておられるだろう。ポーランド人の神父さんだったから、特に親しくしていた。
★ブリ神父さんには、忘れない教訓がある。母親の教えだ。父は、3歳のときに天国へ。1歳から7歳までの子供を抱えて、お母さんの人生は苦労の連続だった。お母さんを安心させたいと、「大工さん」を望んだが、サレジオ会の司祭となり、ニッポンへ。母の教えは身に沁みている。
★幼稚園で、園児たちに、保護者の皆さんに、伝えているのは、ママから受けた教えだよ。母の教えは「常に神さまが見ておられること」。善悪のこと。「いいことも、そうでないことも、神さまが見ておられるよ」。そして「夢を持たせること」。夢とは、守護の天使の見守りです。1人1人に守護の天使が付いている。だから安心して眠りなさい。1人じゃないよ。今日の1日はどうでしたか。守護の天使は神さまに報告する。良いことがあったら、神さまは金のハシゴの棒をくれる。そうでないときは木のハシゴの棒をくれる。金の棒を重ねたら、神さまの所へ登っていける。木の棒では登れない。守護の天使は悲しんで、帰ってくるよ。
★保護者に対しては、「子どもは、授かった大切なイノチです」と強調する。「愛とは、心のドアを開けっぱなしすること。子どもは、汚れても、罪を犯しても、どんな状態になっても、そのドアに戻ることができる。よい母は、倒れ転んだことを数えない。立ち上がるのを数えて喜ぶ。神さまも同じです」
★親愛なるブリ神父さん、ドン・ボスコのサレジオ会で、あなたのことを思い出しました。お世話になった、優しい、ポーランド人の神父さん、忘れない。