正月の3日だった。純平(じゅん・ぺい)という名の青年(30歳)が1人で見学にきた。新しい年は、若者に、新たな決意をうながす。「コルベの霊名を持っているが、まだ教会へ行ったことが、ない。新年になって、生き方を変えたい、と決心して来た」。コルベのタカラを発見したのだ。「おお、歓迎するよ」。洗礼は、生まれた時に、(ちょうど、コルベ神父が聖人になった頃であった)。家にあった、「身代わりの愛(コルベ神父)」の本を読んできた。「いい、名前を貰っているよ」と、コルベ神父のビデオを見せて、他者のために、愛といのちに輝く生き方を示した。この出会いが、いっそう、ふくらんだのか。★10日経って、今朝、再び、青年が現れた。「あれ、また来たの」。先日の帰りに「十七歳の夏」を買って、読んだ。「修道士さんの人生、壮絶ですね」「いや、まあ、ね」。県外から、列車で来ている。ゆっくり話を聞いた。すじ道は、こうだ。昨年の暮れ頃、NHKテレビで「フランクルの夜と霧」を見て感動、本屋で、その本を買って読んだ。アウシュヴィッツから、コルベの霊名に気が付く。自分も「人生を変えたい」と考える。「人のために、尽くせる人になりたい。十七歳にも書いてあった。恩は、もう、その人には返せない。別の所で、別の人に返していく」。まじめそうな青年の語らいに共感した。新しい年に、自分の人生を変えてみる。すばらしいことだよ、と励ました。「ルルドへ登りなさい。聖堂のコルベ神父の祭壇で、祈りなさい」と勧めた。コルベの名が好転をもたらすか。純平青年のジンセイは、どのように開けるか。導きと、恵みを祈った。「コルベの霊名を付けたのは、亡くなった、おばあちゃんです」。アドバイス。①自分の信仰のルーツを調べ、②教会へ通って、自分の信仰を確認し、③要理の勉強をするよう、励みなさい。純平さんのため、祈ろう。
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