顔が大きくて、丸あるい男性が自室に現われた。「台湾から来ました。台湾のウーロン茶を日本へ送っています」。2年ほど前に、1度来たことがある。2度目だった。
★第1の目的は、西山達也神父さん。大学生のとき、イタリアへ旅行へ行った。当時、ローマに在住の西山神父さんに会う。神父さんのお陰で、教皇ヨハネ・パウロニ世に特別謁見が出来た。それから度々お世話になって、パパさまに何度お会いできたか。大型の写真の束を持っている。そのお陰で、信仰が強められた。西山神父さまには感謝しかない。それで、こうしてホームへ訪ねてくる。
★2番目の目的、トマの部屋に来るのは、トマの日記を楽しみに読んでいるからだ。それでも有り難い。温かく迎えたよ。
★彼の話を聞けば、中々おもしろい。高校は兵庫県の「仁川学院」。本修道会の経営。ここに、ポーランド人の修道士ロムアルドさんが居た。ロムアルド修道士は、コルベ神父の時代に長崎へ来た。トマも、小神のとき、ロムアルドさんにはお世話になる。その後、長崎から、仁川へ転任した。高校生の彼が、学院に隣接する教会へ入ると、そこには必ず祈っているロムアルド修道士さんが居た。修道士さんから「コーヒーを飲みましょう」と声をかけられる。それが、きっかけでロムアルドさんと親しくなる。
★後日、彼は洗礼を受けた。もちろん洗礼名は「マキシミリアン・コルベ」。コルベ神父に惹かれ、更に教皇さまからも沢山のお恵みを受ける。西山神父さんの恩も忘れない。
★おおらかな顔をしている彼。トマの日記も誉める。おみやげは、台湾・本場の「高級烏龍茶」だった。午前10時半頃来て、昼食時は席を外したが、午後、また自室に来て、帰ったのは2時半だった。高原修道士さんが諫早駅まで送った。
★人生、歳を重ねると、苦しいことも、複雑な絡み合いも、ガックリくることも、楽しいことも、ありますよ。それも皆、自分の人生。みんなが幸せになるように、努力だけはして行こうじゃありませんか。
長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2019年5月21日火曜日
2019年5月20日月曜日
明子さんのお宅で、お昼ご飯を頂いた。シスターの話も聞いた
★明子さんから、誘いがあった。一緒に、お昼ご飯を食べましょう。湯江修道院の橋口修道士さんと、2人で、おじゃました。するとお宅に、先に、山の修道女院のシスターが楽しそうに待っていた。結局、きょうはお昼ご飯は明子さんの手料理を頂きました。きょうは、シスターの修道名の記念日(聖ベルナルジーノ)だそうです。
★シスターの話がおもしろい。ホーム聖フランシスコ園でも、7年間、介護職員として働いていた。だからホームの内情もよく知っている。話が通じやすい。貫ろくがあるシスターです。「悩みがあるなら、さあ、イラッシャイ。聞いてあげますよ」。そんな感じです。修道女院には、60人ぐらいのシスターが祈りと宣教、奉仕の生活をしているそうだ。お歳よりのシスターも多いので、介護に勤めている。
★五島の出身だから、祈り、信仰に熱心です。「シスターは、なぜシスターの道を選んだの?」。興味があるじゃないですか。聞きたいですよ。話は秘めて置きたいでしょうが、やっぱり語った。五島の教会に、中学3年の頃、シスターが募集にやってきた。「そのシスターが、マリアさまのように、きれいに見えたの。ああ、自分もシスターになりたいなあ」。それで、惹かれて、この道に入った。
★シスターへの道といっても、そう簡単じゃない。困難も苦労も多々ある。生涯、神への奉献を貫き進むには「祈り」しかない。祈りで、霊的なものが見えるようになり、前へ奉仕・奉献の道を行くことが可能となる。それは私たち修道士も、よく分かっている手段です。神さまに、マリアさまに、委ねて、成功する。
★そんな事を思いながらの、お昼のご飯会でした。明子さんに感謝。神にもカンシャ。
2019年5月19日日曜日
声が出ない。そんなハズはないのに。これも老いか、無念千万
これだよ、いま、書きたいのは。「声を、出せ」。それが出ないんだな。声には自信があった。日本26聖人の無声映画の「弁士」も務めたからね。そりゃ、自信があった。それが最近は出ない。ガッカリだよ。ロザリオの先唱をやっているが、声が出ない。苦労するよ。気にもなるよ。ノドに、がんが出来ているんじゃないか。疑いも起こるよ。
★2、3日前、長崎のヨゼフ・クリニックに診察に行った。その後、行き付けの「耳鼻咽喉科」へ診てもらいに行った。これで3度目だ。もともと耳が炎症を起こして、異物が溜まる。長崎に居た頃は毎週通っていた。異物を取ってもらう。「ノドも診てください」
★鼻の穴から、細いクダのカメラを入れる。先生は、その状態をテレビの画面に刻々と見せてくれる。「声帯に問題ありますか」。テレビに、はっきり映り、わかる。声帯は、普通、両方に、広げた形をしている。右も、左も、同じ形をしているが、テレビの画面は、左は、ふくらみ、右は、薄い形をしている。「過老だね」。それしかない。もう、どうしようにも、ない。治らない。修繕は効かない。ガマンするしかない。そんな状態です。
★ああ、どうしようも、ないか。老いれば、こうなるのか。情けないよ。それでも、出せ、出せ、ゲンキを。ワォー、ワォッ、なまけちゃ、いかんぞ。
★2、3日前、長崎のヨゼフ・クリニックに診察に行った。その後、行き付けの「耳鼻咽喉科」へ診てもらいに行った。これで3度目だ。もともと耳が炎症を起こして、異物が溜まる。長崎に居た頃は毎週通っていた。異物を取ってもらう。「ノドも診てください」
★鼻の穴から、細いクダのカメラを入れる。先生は、その状態をテレビの画面に刻々と見せてくれる。「声帯に問題ありますか」。テレビに、はっきり映り、わかる。声帯は、普通、両方に、広げた形をしている。右も、左も、同じ形をしているが、テレビの画面は、左は、ふくらみ、右は、薄い形をしている。「過老だね」。それしかない。もう、どうしようにも、ない。治らない。修繕は効かない。ガマンするしかない。そんな状態です。
★ああ、どうしようも、ないか。老いれば、こうなるのか。情けないよ。それでも、出せ、出せ、ゲンキを。ワォー、ワォッ、なまけちゃ、いかんぞ。
2019年5月18日土曜日
少年は、教会のフンイキの中で、清く、チカラ強く育っていく
ホームの隣、湯江教会・祭壇の生け花を時々載せています。誰が手掛けているのか、わかりません。しかし目はやはり、この生け花に注がれます。祭壇に捧げるお花だから、清らかですよ。寒気の時は、お花も長持ちするが、夏場になると、しおれ易いので、活ける人の気持ちも大変でしょう。祈りながら、生け花を見るのも、気分が一段落して、フッと、なります。存在の有り難い生け花です。
★生け花を撮っていると、1人の少年が、「ハイ、ポーズ」と入ってきました。湯江教会の「可愛い」子、壱樹(いつき)くんです。小学4年生になる。日曜日に、ミサの奉仕を務めています。ミサでは鈴を鳴らす時が何度かある。それも上手に鳴らしています。
★壱樹(いつき)君は、心の優しい少年です。復活祭の前に聖週間があり、聖金曜日は、主の受難の日です。壱樹くんは、儀式の奉仕をしながら、ポロ、ポロ、涙を流すんですね。「どうしたの?」と聞くと、「神さまが、死ぬなんて、悲しいよ」というのです。直球の発言ですよ。悲しい儀式の現実が、少年の純な心情にひびくんですね。「エライなあ、ビンカンだな、いつき」と、こちらの方が癒される。「カッコウ、いいなあ、いつき」
★ひそかに、こころで、おもうんだよね。「こんな少年が育って、神父さんに成ってくれたら、な」って、ね。
★生け花を撮っていると、1人の少年が、「ハイ、ポーズ」と入ってきました。湯江教会の「可愛い」子、壱樹(いつき)くんです。小学4年生になる。日曜日に、ミサの奉仕を務めています。ミサでは鈴を鳴らす時が何度かある。それも上手に鳴らしています。
★壱樹(いつき)君は、心の優しい少年です。復活祭の前に聖週間があり、聖金曜日は、主の受難の日です。壱樹くんは、儀式の奉仕をしながら、ポロ、ポロ、涙を流すんですね。「どうしたの?」と聞くと、「神さまが、死ぬなんて、悲しいよ」というのです。直球の発言ですよ。悲しい儀式の現実が、少年の純な心情にひびくんですね。「エライなあ、ビンカンだな、いつき」と、こちらの方が癒される。「カッコウ、いいなあ、いつき」
★ひそかに、こころで、おもうんだよね。「こんな少年が育って、神父さんに成ってくれたら、な」って、ね。
2019年5月17日金曜日
中島優神父さまの命日だった。写真を出して思い出にふけった
★中島神父さまは、五島・福江島の「水の浦」の出身です。海沿いの家に、お父さん、お母さんが生活していた。神父さまは1人息子でした。両親は、その息子を神さまに捧げました。家は、優が居なくなって、寂しかった。そこで小神学生だった私たちは、両親の家に夏休みに行って、泊まって、暮らしました。そんな思い出がある。
★当時は食料難の時代だった。両親の家では、着いた日と、帰る日だけが、お米ご飯で、あとは麦飯か、カンコロだった。お父さんから毎日のように舟で魚釣りに連れて行ってもらった。
★そのお父さんも、お母さんも、最後は、このホームに入って、ここで亡くなった。
★歳を取るというのは、過去の、色々な積み重ね、記憶、体験を持っていることです。それは自分にとっては、捨てがたいタカラもの、です。
★きょうは、長崎へ。ヨゼフ・クリニックで定期の診察を受けた。帰ったのは1時頃でした。午後、五島出身の女性2人と、私の3人で、ロザリオを唱えた。「祈り」によって、みんなが「つながって」いる。ムカシも、イマも、それを感じました。
2019年5月16日木曜日
予告なしに突然の訪問者。細い糸をたぐり寄せる生活の幅広い
きのう、「雲仙の間」で、午後からのロザリオが終わって廊下に出ると、奥の角のソファーに、3人が待っていた。
★2人の女性。真ん中は瀧神父さん。左側の女性が私の知人で、以前、時どき聖コルベ館へ見えて、よく会話をしていた。右の女性は、運転して来たそうです。
★私が3人に近づくと、知人の女性が先ず最初に言った。「トマさんが、ロザリオの先唱をしているのを(のぞいて)見て、安心しました」「ええ、そうか。まあ、お祈りだけは、がんばっているよ」。前触れもなく、こうして訪問に来てくれる人が居るのは、本当に嬉しい。自室は狭いので、ソファーで、1時間ほど、近況を語り合い、笑いあった。
★傾聴ボランチアの話題が出たので、私の自室に、18回も通って来る女性の例を話した。「カトリックにも、こんな傾聴の人が、また誰かが居たら、いいのになァ」。この知人の女性は、大役の仕事を引き受けて頑張っていると、明るい表情を示していた。
★自室は狭いが、「91歳で、日記」のテレビの録画を見て欲しかった。ムリに3人を呼び入れる。これを見れば生活の一端が分かる。
★出会いがあって、ご縁があって、つながりが出来て、喜びになる。そういう細い糸をたぐり寄せる思いだが、これも生活の幅になる。老いても、シンは変わらない。以前の思いも、よみがえる。
★何をするにしても、人への助けや、生き甲斐や、隠れた行為にも「華」はある。老人は助けるチカラはないが、カンシャのこころは、ある。若い者は、いいな。そんな感じで、胸は一杯になった。
★2人の女性。真ん中は瀧神父さん。左側の女性が私の知人で、以前、時どき聖コルベ館へ見えて、よく会話をしていた。右の女性は、運転して来たそうです。
★私が3人に近づくと、知人の女性が先ず最初に言った。「トマさんが、ロザリオの先唱をしているのを(のぞいて)見て、安心しました」「ええ、そうか。まあ、お祈りだけは、がんばっているよ」。前触れもなく、こうして訪問に来てくれる人が居るのは、本当に嬉しい。自室は狭いので、ソファーで、1時間ほど、近況を語り合い、笑いあった。
★傾聴ボランチアの話題が出たので、私の自室に、18回も通って来る女性の例を話した。「カトリックにも、こんな傾聴の人が、また誰かが居たら、いいのになァ」。この知人の女性は、大役の仕事を引き受けて頑張っていると、明るい表情を示していた。
★自室は狭いが、「91歳で、日記」のテレビの録画を見て欲しかった。ムリに3人を呼び入れる。これを見れば生活の一端が分かる。
★出会いがあって、ご縁があって、つながりが出来て、喜びになる。そういう細い糸をたぐり寄せる思いだが、これも生活の幅になる。老いても、シンは変わらない。以前の思いも、よみがえる。
★何をするにしても、人への助けや、生き甲斐や、隠れた行為にも「華」はある。老人は助けるチカラはないが、カンシャのこころは、ある。若い者は、いいな。そんな感じで、胸は一杯になった。
2019年5月15日水曜日
日々平凡に過ごしながら、歳を考慮しながら可能性を考える
狭い部屋で生活しております。ホーム外の人には余り見せたくありません。押入れがあるので、荷物はそちらへ。ベッドと、衣類かけ。部屋にはムダなモノはない。水曜日は、朝食後に、職員さんによる部屋の掃除があります。
★外側のガラス戸を開けて、風を入れ、椅子と、机代わりのスタンドは廊下に出します。男性の職員さんは丁寧に掃除をしてくれる。ありがたい。身近な人に、感謝を。床に掃除機をかけ、モップで床を拭いて、ゴザを敷いて、そのゴザを小さい雑巾で、丹念に拭きます。
★掃除1つにしても、掃除人の性格や真面目さ、生活のにじみが分かる。人間には相性もあるんですね。この人は男性なのに、細かく隅々まで、部屋を清掃してくれる。きっと自分の居室も、そうしているのでしょう。わかります。
★受け身とはいえ、ホームの生活は恵まれており、満足しています。ベッドの敷布は、土曜日に洗濯に出します。
★毎朝、着替えている肌着3枚は、洗濯の職員さんがその日の昼過ぎには、届けてくれます。
★三食、食べさせて頂いて、心配はなく、暮らしております。争いもなく、大きな声もなく、笑いもなく、静かで、平静で、安心して歳を重ねております。これを幸せというのでしょう。
★毎日を平坦に過ごしながら、自分の歳をも考えて、何が大切か、何が出来るのか、時どき思います。目はメガネなしで遠くも近くも見えるし、耳も聞こえるし、日記も書ける。恵まれているんですね。「生きている」「尿が出る」ことが恵みです。親友・知人も、故人になれば、その人生はない。この世の移り変わりも、見られない訳です。
★2日後、毎月の予定の診察へ。来週は、東京から「会いに来たい」と電話があった。「過去」が、また戻ってきます。
★外側のガラス戸を開けて、風を入れ、椅子と、机代わりのスタンドは廊下に出します。男性の職員さんは丁寧に掃除をしてくれる。ありがたい。身近な人に、感謝を。床に掃除機をかけ、モップで床を拭いて、ゴザを敷いて、そのゴザを小さい雑巾で、丹念に拭きます。
★掃除1つにしても、掃除人の性格や真面目さ、生活のにじみが分かる。人間には相性もあるんですね。この人は男性なのに、細かく隅々まで、部屋を清掃してくれる。きっと自分の居室も、そうしているのでしょう。わかります。
★受け身とはいえ、ホームの生活は恵まれており、満足しています。ベッドの敷布は、土曜日に洗濯に出します。
★毎朝、着替えている肌着3枚は、洗濯の職員さんがその日の昼過ぎには、届けてくれます。
★三食、食べさせて頂いて、心配はなく、暮らしております。争いもなく、大きな声もなく、笑いもなく、静かで、平静で、安心して歳を重ねております。これを幸せというのでしょう。
★毎日を平坦に過ごしながら、自分の歳をも考えて、何が大切か、何が出来るのか、時どき思います。目はメガネなしで遠くも近くも見えるし、耳も聞こえるし、日記も書ける。恵まれているんですね。「生きている」「尿が出る」ことが恵みです。親友・知人も、故人になれば、その人生はない。この世の移り変わりも、見られない訳です。
★2日後、毎月の予定の診察へ。来週は、東京から「会いに来たい」と電話があった。「過去」が、また戻ってきます。
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