部屋に閉じこもって居ても、何も起こらない。久しぶりに屋外に出てみるか。爽やかな気候になった。揺れる空気に当たりたい。庭に出てみた。
★サクラの木の下のベンチに一人で座る。近くで、小鳥のさえずりが聞こえる。平和だなァ、と思う。静かだが、あの建物の中では、70人の老人たちが、「自分の生」と闘っている。老いることは、闘いだ。
★杖をついたシスターが現れた。黒い軽自動車の運転の女性がいる。入江さんが出てきた。突然、シスターに出会って、おどろいた。3人は親戚だという。シスターが、入江さんを訪ねてきたのだった。私もよく知っているシスターである。
★こんな出会いも、あるもんだね。「シスター、何年生まれ、ね?」「4年。トマさんは、3年でしょう」。覚えてくれた。シスターは米寿の祝い年。88歳。「何歳のとき、修道院に入ったの?」「20歳」。その頃から私は山の施設・修道院で知っている。修道女会創設時代に活躍した。シスターに出会って入江さんは嬉しそうだった。
★「長い年月、お疲れさま。長生きしてください」。五島のルルドがある集落の出身だった。
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