ホームの隣、湯江教会での写真です。左から、韓国・ソウルから李神父さまのお母さん。「ロザリオ・オモニ(母)」とトマ修道士は呼びます。いつもロザリオを唱えているから。次はトマ修道士。オモニには、韓国に2、3度行ったとき、お世話になっている。その隣は李神父さまの妹さん。日本の法政大学を卒業しているから、日本語は達者です。後ろと、妹さんの隣の2人は、お母さんの妹たち。日本は初めてなので、連れて来た。デジカメのシャッターを押したのは李神父さま。後で、李神父さまとお母さんの写真を1枚撮ればよかった、と後悔した。
★お母さんが、わざわざトマ修道士を心配して訪ねてくれた。李神父さまから聞いたことがある。「母の生活は、いつもロザリオ。外出の時も、バスの中でも、ロザリオを手に巻いて、車のハンドルを握る。夕食後は、母だけが、ゆっくりと2時間、3時間、お祈りをする」
★韓国ソウルの自宅の壁に、子供の頃から「フランシスコの平和の祈り」が掛けられていた。祈りの下に、「コンベンツアル会」の名が記されている。日本の明治大学を卒業した後、「母親は聖母マリアへの信心が深い。そこからマリア信心を大切にする修道会に入りたいと思った」。念願が叶って、一番喜んでくれたのは、母だった。トマ修道士が韓国へ行ったとき、お母さんは大事そうに、財布を開いて、無原罪の聖母の聖絵と、当時、神学生だった李さんの写真を見せてくれた。いつも祈っていたのだろう。息子のために。
★司祭になった李神父さまは、アシジの聖フランシスコ修道院で過ごした後、今は長崎・聖母の騎士の志願院に勤めている。韓国のオモニ(お母さん)は言う。「普通の神父ではなく、聖人の司祭になれ」
★お父さんはソウルで留守番をしている。李神学生が終生誓願をたてるとき、お父さん、お母さん、妹の3人揃って、聖コルベ館へ来た。「韓国では、長男が親を養うのが当たり前。ボクはそれが出来ない。残された親孝行は、母の望み通りの聖人の司祭になることです」。李神父さまは心の中で、そう思って祈っている。
★あまり時間が少ない面会だったが、韓国オモニは、ほほ笑みと、元気と、韓国饅頭のみやげを残して、惜しむ心でお別れした。
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