今月の初め、長崎・聖母の騎士で、旅行の女子高校生たち185名に語り部を勤めた。そのお礼の手紙が、届いた。旅に参加の高校二年を代表して「りな」さんが書いた。丁寧な、きれいな字で、文脈も立派、3枚に及んだ。
★「夏休みに『十七歳の夏』を読んで、戦争や平和、神の愛について考えたが、実際にお話を伺い、戦争は私たちが想像していたより凄惨で人間の本性をあらわすものだと知りました」。この『本性』の言葉に、「ああ、わかってくれたのだ、な」と感じた。
★生徒さん達の旅行・出会いの記念に、皆さんに、ハガキ版のカードを贈ったが、もちろん言葉はそれぞれ違っていた。「りな」さんには「他人と比べるな。あなたにも、いいところは、ある」が当たったそうだ。「これは今の私に一番必要な言葉と感じ、この言葉を胸にとめて、他者との関係を大切にしながら、自分らしい人生を歩んでいきたい」と書いてあった。
★早速、私は今朝から返事を書いた。「旅とは①本物を見ること。②地元の人と出会うこと。③自分が少しでも変ること。それらが実現すれば、より楽しい旅になるでしょう。お互いの交流が少なかったのが心惜しいが、私の話の内容は忘れても、『十七歳の夏』を読んだこと、その著者の老いた修道士が懸命に話したことは、覚えてくれて、語り草にして下されば有りがたいです。あなたの才能とチャンスを利用して豊かな人生を築いてください」と記した。封筒には、「りか」さんのために、小さな本「トマさんのことば」(私のサインと、「りか」さんの名前入り)を同封し贈った。
★高二の代表として手紙を書くのだから、心の負担もあったでしょう。小さな本だが、「りか」さんの傍に置いてくれれば幸いに思う。昨日、手紙を貰って、今朝、返事を書いて、何んだか今日は若い気持ちになるのを感じた。
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