今朝、ミサのとき、聖ニコラスの名前を見ました。4世紀の司教さまで、貧しい家族を助けるために、窓からお金を差し入れした。それが原型になって、サンタ・クローズの名前が世界に広がった。キリスト教は、子どもを大切にする。その精神があります。これまで何十回とサンタ・クローズに接してきたが、いちばん思い出に残るのは、戦争が終わった年のクリスマスです。戦争を生き抜いた修道院で、アメリカ軍からのご馳走があって、永井隆先生も招待されて、一緒でした。宴もたけなわの頃、受付の鐘がなって、受付係りのポーランド人のグレゴリオ修道士が『おみやげ・プレゼント』を持って、食堂へ入ってきた。そして、こう言った。「今年は、長崎は、原子爆弾でやられた。沢山、憐れむべき人が居るので、忙しくて来れない。来年は、沢山、お恵みと共に、沢山のバツも持ってくる」。みんなを湧かせた。そのグレゴリオさんもポーランドへ帰って、100歳で亡くなった。次の年は、修道院のなかに、戦災孤児、原爆孤児の施設が出来ていたので、サンタ・クローズはやってきた。プレゼントはアメリカ軍からの差し入れが多かった。そして3年目の年、それが、この写真です。サンタ・クローズは司教の姿、天使も、悪魔も居た。神学生たちが扮した。手前はゼノ修道士です。ゼノさんもプレゼントに一役かった。平和になれば、サンタさんも来る。なぜ、戦争など、したのだろう。不自由から開放されて、自由の尊さを知った。戦争をして、苦労をして、何になるのだろうか。いちばん、食べたい盛りに、食料がないのが、最も苦しかった。惜しくて、ザンネンでならない。
読んで涙が出てきました(T_T)
返信削除今、NHK朝のドラマで大正時代の話をやっていますが、戦争前の日本は本当に古き良き時代だったんですよね。
本当に何のための戦争だったんでしょうね。国民には何の罪もないのに。
その時代を生き抜いて来られたみなさんの頑張りと忍耐があったからこそ今私たちは平和に暮らせてるんですよね。敬意を持って毎日を過ごさなければと思います