長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2012年7月15日日曜日
一人、悶々の夜、クスリが効けて、夜中に、黄色になる
本当ですよ。昨夜は、心配しました。一人で、悶々しました。温泉へ行った、3、4日前から、尿の色が、正常でない。濃いビール色になって、ボウコウに違和感がある。夜になって、尿が、赤くなった。血が混じっている。素人でも、わかる。熱は、ない。気分が優れない。土曜日、日曜日、それに明日は、旗日。3連休だ。病院は休診である。病院へは行けない。かす、かす、やわらかい異物は、時々出ている。ピンチを感じる。このまま放っていて、いいのか。わからない。部屋で、一人、ああ、もう、これで、終わりか、と思ったよ。深刻だった。これまで働いてくれた腎臓も、これで終わるか。そこで思いついた。以前、カゼ・クスリで貰った、見るからに効きそうな、カプセルのクスリが、2日分、残っていた。「そうだ、これを飲んでみよう」。夕食の後で、思い切って飲んだ。毒には、ならないだろう。すると夜中の2時頃、尿をコップに取ると、黄色に変わっていた。これには希望が持てた。また、明るい朝が来た。5時半に起きて、共同の祈り、お勤めを果たす。「苦難を、くぐり抜けて、なお、生きる」。今夜、もう1日分のクスリを飲んでみよう。尿がキレイになるやも、知れぬ。そんな日々を送っている。訪ねて来た知人が私の顔色みて言った。「おお、ゲンキそうじゃ、ないか」
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