ホームでは、ゆっくりと、静かに、時間が流れる。大正、昭和の初期に、この世に生まれて、それぞれの生き方は違っても、厳しい戦争前を、苦難な戦争のさなかも、戦後の復興の時代を、誰もが、しっかりと生き抜いて来た。そういう人たちが、余生を過ごしている処が、老人ホームなのです。
★三階の、明るく、広い、長い廊下に添って、各個人の部屋が連なってあります。ほとんど、自分の部屋で、朝から晩まで、一人で暮らしているわけです。楽しみは、食べることで、三食、食堂へ集まって、食事をいただいている。
★廊下の一角には、長いソファーがあって、数人がその場に寄って、談笑を楽しむ。誰にでも、話題は沢山あります。過去の思い出話から、古里の自慢や、家族の、子や孫のことなど、目をつぶれば、「ああ、人生とは、こういうこと、なんだ」と思い知らされます。
★「つい、つい、お堅いこと、ばかりを、書き連ねて、すみません」。いま、看護師さんが来て、熱を測った。六度五分あった。
★高原修道士さんが来て、「ホームからは、沈黙の映画は、もう見に行かんように、中止になった」と告げた。カゼが流行っているので、ホームとしては、大事を取っているのだろう。
★明日は、午後から、総合病院・泌尿器科へ予約の診察がある。出かけます。
こんばんは。 やはりあちこちで風邪が流行っていますから、皆さんの安全の為に映画 沈黙は取りやめになさったのですね。 また機会が来るといいですね。
返信削除残念でしたが、一番危険な時期に行かなくても、映画は待っていてくれるから。
返信削除もし上映が終わってしまっても、DVDになるでしょうから、その時はお送りしますね。