長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2012年12月30日日曜日
東日本の原発事故地から来た見学客たち。コルベ神父への願い
夕方、3人の女性たちが入ってきた。「福島の和江です」「ああ、あの、和江さん」。時々、便りをくれていた女性です。「福島のどの辺でしたかね?」「原町です。原発から20kmから30kmの範囲になる」。原町といわれても、九州のニンゲンには、東日本の土地事情は皆目、わからない。地図を広げて確認すると、原発事故の近くではないか。びっくりしました。もともと津波は来ない所だそうです。しかし4mの津波が来た。建物は破壊され、大変だったと語りました。皆さんから助けられた。特に、東京教区の教会の方々に助けられて、励まされ、慰められた。あれから、もう2年になる。遠く、九州に居れば、細かい事情が全く体感できず、ほんとうに、ごめんなさい。3人のなかの、1人は女子中学生で、お願い事があるそうです。コルベ神父さまの椅子に座って、お願い事をしなさい。「コルベ神父さま、チカラをください。1つのお願いがあります。願いを叶えてください」と単純に願いなさい、と勧めました。若い人には希望がある。夢の実現に向かって、頑張ってください。日本人はこれまで幾多の困難に遭遇してきた。敗戦もあった。原爆もあった。戦後の混乱もあった。でも乗り越えるチカラもあるのです。必ず復興します。年月はかかるかも知れない。しかしパワーはもっているのです。女子中学生の未来に希望を祈る気持ちになりました。「コルベ神父の居室にあるサイン帳に、サインして行きなさいね」。中学生は、丁寧に、けんめいにペンを動かしていた。実現するよ。
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