2016年7月24日日曜日

むかしの信仰の苦労実話は忘れたくありませんね

ホームに、シスターが、訪ねて来た。親戚の入居者の訪問のためだった。シスターの姿を見たので、私もお会いできた。出会いは、2度目だった。
★前に来たとき、シスターは、五島の久賀島・出身だと言った。久賀島には、著名な殉教地がある。「牢屋のさこ」という。明治初年の最期の迫害だった。しかも、その責め苦は言語に絶するほどだった。
★シスターは言う。久賀島の殉教地に、信仰の思い出として、小さな資料館を作りたいのです。そのために、久賀島に関係のある資料を集めている。
★「ああ、そうですか」。久賀島出身で、故人となった修道士・フランシスコ中村安五郎さんが居る。このホームで、私が入所してから、中村修道士は、亡くなった。そのフランシスコ中村修道士さんの形見のロザリオ(黒い玉で、大きな形をしていた)を私が持っていた。この間、来られたとき、差し上げていた。いまでも、その意思で、資料を集めているという。
★ゲンキなうちに、歩けるうちに、思いを果たしてくださいね、と願った。むかしの苦労話は忘れられていく。
★ホームに、シスターが訪ねて来るのは珍しい。久賀島には何回も巡礼者を案内して、教会や「牢屋のさこ」、五輪教会を巡礼した。なつかしい。信仰を守るために、子どもも老人も、イノチをかけて祈り、耐え、信じ、希望していた。それらは遠い昔の出来事で終わっていいのだろうか。
★シスターとの会話のなかで、コルベ神父も久賀島の教会に、修道士の募集に来た事実を語り合った。一人の志願者を見つけている。コルベ神父は、あの島をどう感じたであろうか。

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